「う…ぅ」
有紗が劉の腕の中で唸る。
「ほら。早く俺を壊さないと、ボーカロイドを助けれない」
カイト、アカイト、帯人がプログラムで出来た、拘束具で動きを止められている。
「私から…大切なもの…もう奪わせ無い!!」
有紗は劉を薙払う。
「カイト、アカイト、帯人!!」
三人に駆け寄る。
「マスター、後ろ!!」
カイトの声で後ろを向く。
「うあっ!?」
ダン!!
胸と腹を床に強く打つ。
「う"…ゴホッ」
血を吐く。
「マスター!?」
「マスターに何しやがった!?」
カイトとアカイトが劉を睨む。
「大丈夫だ…よ。限界が来たんだ、よ」
ステージプログラムが崩れてゆく。
「一人じゃ何も出来ない。だから片割れだけが狙われる。今回は有紗様、あなただ」
ぐったりしている有紗をお姫様抱っこする。
「君達にチャンスをあげる」
『チャンス?』
「そう。チャンスだ。この紙に書いてる場所に来い。制限時間は、無い」
無い代わりに…と付け足す。
「有紗様が生きて君達に会えるかは保証は無いがな」
二人は分子レベルに分解する。
『マスター!!!』
三人が叫んだ時、扉が乱暴に開かれる。
「ちっ。遅かったか」
「三人共、大丈夫!?」
梓と結衣が来た。
でも遅かった。
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空っぽのココロは水を求めてる 息もできない程に…水中歌
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