砂が躍る 焦がしてく思い
空の向こう描いてく楽園

果てなく続けた 命の灯
夢を孕んだ空だけが咽び泣く

どこまでも伸びてく地平 ウバタマの花びら
揺れる蜃気楼の中 浮かび上がる故郷

どこまでも伸びてく地平 華やかに霞んで
夕焼け沈む赤色 見送る鳥の歌声


夜が来れば 燃えた大地にも
風が止まる安らかな眠りを

果てなく続いた 水の流れにも
時を刻んだ砂やがて隠してく

どこまでも伸びてく地平 光るのは星空
静かに頬撫でる熱 優しすぎた故郷

どこまでも伸びてく地平 月明り映して
見渡す限り溶けてく 共に過ごした思い出


鳴り響いた太鼓と手 幼き星降りの夜
笑いあって繋いだ手 今も心に深く強く

どこまでも伸びてく地平 ウバタマの花びら
枯れないようどこまでも 思い描く故郷

どこまでも伸びてく地平 白く焼ける大地
揺れる蜃気楼の中 砂と躍る風の中



ひらがなver


すながおどる こがしてくおもい
そらのむこうえがいてくらくえん

はてなくつづけた いのちのともしび
ゆめをぉはらんだそらだけがむせびなく

どこまでものびてくちへい うばたまのはなびら
ゆれるしんきろうのなか うかびあがるふるさと

どこまでものびてくちへい はなやかにかすんで
ゆうやけしずむあかいろ みおくるとりのうたごえ


よるがくれば もえただいちにも
かぜがとまるやすらかなねむりを

はてなくつづいた みずのながれにも
ときをぉきざんだすなやがてかくしてく

どこまでものびてくちへい ひかるのはほしぞら
しずかにほほなでるねつ やさしすぎたふるさと

どこまでものびてくちへい つきあかりうつして
みわたすかぎりとけてく ともにすごしたおもいで


なりひびいたたいことて おさなきほしふりのよる
わらいあってつないだて いまもこころにふかくつよく

どこまでものびてくちへい うばたまのはなびら
かれないようどこまでも おもいえがくふるさと

どこまでものびてくちへい しろくやけるだいち
ゆれるしんきろうのなか すなとおどるかぜのなか

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

烏羽玉の花が咲く

ざわわさんへの応募【落選】作品となります。

https://piapro.jp/html5_player_popup/?id=qzeilg4d97e3pvy3&cdate=20191123221851&p=0

民族風の曲という言葉と、どこか寂しくも力強いこの曲を聞いた時に日が昇るアフリカや砂漠のような光景が浮かびましたので「砂漠」の方を風景のイメージとしました。

「根付く思い」「愛する故郷」「サボテン」
というイメージを持ちながら歌詞を書いていました。

「ウバタマの花びら」は、「ペヨーテ」と呼ばれるサボテンの和名が「ウバタマ」と呼ばれるらしく、開花するまで長い年月がかかるというのでそこに人の成長や思い出をかけてみました。
また、「ウバタマ」という言葉が良かったのでタイトルにもつけてみました。


「暑く厳しい土地に逃げ出したくなる時もあるけれど
 この場所に眠る先祖、共に生きる家族、歩んだ思い出
 いつか終わりが来るとしても離れられない大事な場所
 サボテンの花は確かに咲いたから
 今日もまた愛する大地に生きる」

というのが最終イメージです。

閲覧数:189

投稿日:2019/10/27 10:58:52

文字数:874文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました