煙る月影 棚引く夜風 揺らぐ蝋燭の火は
濡れた闇夜を照らす灯りには あまりに細く
映える鮮紅 遥かな雲居 彷徨う指先
ただ触れることさえ望むべくもなく 幻は消えて

数ならぬこの身を嘆くほどに
募りゆく想いならば いっそ涙に流して

風が寒い夜には あなたにただ縋って
重ね合った温もりに抱かれて眠る夢を見る
霧が深い夜明けは あなたをただ想って
しとどになる朝露を拭って また袖を濡らす

翳る面影 遠のく吐息 消えた蝋燭の火が
刹那に光る淡い恋情の 傷痕を残す

寄せて返す波に逆らっても
貫いた願いならば ずっと心に刻んで

鳥が詠う朝には ひとりでただ祈って
握りしめた指先冷えるまで この想い馳せる
影が伸びる日暮れは ひとりでただ耽って
満たされない隙間を埋めるもの まだ探している

風が寒い夜には あなたにただ縋って
重ね合った温もりに抱かれて眠る夢を見る
寄る辺のない小舟は あてどもなく揺らめく
水鏡に映るあなただけを 追い続けている

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

澪標

「澪標」の歌詞です。

閲覧数:178

投稿日:2017/01/28 19:50:23

文字数:427文字

カテゴリ:歌詞

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