そして蒼ちゃんは鏡音レンを起動させた。姿も格好も、レンと同じだったけど、やっぱり性格が違った。今までのレンはやんちゃ坊主、て感じがしたけど今度のレンは少し大人びていて、冷静な性格だ。
ミク姉達はレンに会って私と似ている事に驚いていた。 やっぱり双子なんじゃない? て言われたけど、違うもん。レンはレン、私は私、リン。
蒼ちゃんはまずレンのキーの調節から入った。去年はレン相手にかなり苦戦していたのに(鼻声を直すのに必死だったのだ)、今回はすんなりと調節が終わり、渡された楽譜は例の淡い淡い恋の歌。
早速私とレンは部屋に戻り、教えられた音で練習を始める。
「このラストの高音キツイよなー・・・。て、リン」
「ん、何?」
「何で楽譜の下の方くしゃくしゃになってんの?水でも落としたみたいに。涙?」
「・・・・・・」
一つ言っておこう。この鏡音レンはかなり勘が鋭い。言った言葉は十中八九当たっている。 こいつ、エスパーなんじゃないだろうか、と聞きたくなる位。
「当たってるんだ。・・・まぁ、理由聞かないけど」
そう言うとレンは私から・・・と言うか私の楽譜から目を逸らし、自分の楽譜に向かう。フンフン、と自分の歌うパートを鼻歌で歌う。
理由聞かないけど、てそれ聞いてる様なモノじゃない。
内心でそう思いつつ私も楽譜に向かう。所々ソロパートがあるから慌てない様にしないと。たまにこれで音を外して怒られる事があるから(でも蒼ちゃんはそんな本気で怒ったりはしないけど)。
楽譜を見て音合わせをしていると、レンの携帯が鳴った。それに出て話をするレン。どうやら蒼ちゃんからの電話らしい。パタン、と携帯を閉じると私の方を見て、
「マスターから連絡入ったから、ちょっと行って来る」
と言った。 前にレンがいなくなる時と同じ事が起きた。ただ前と違うのはレンが申し訳無さそうな顔をしている事だ。前は悲しそうな顔をしていた。
「うん、気を付けてね」
ちょっとだけ驚きつつも私は笑って返した。レンは少し キョトン、とした顔をしていたけれど、不意に私の頭に手を乗せて わしゃわしゃと髪を弄る様に撫でた。
「何そんなシケた顔してんのさ。ちゃんと帰って来るから」
「え・・・」
私が驚いている間にレンは私に笑いかけて部屋を出て行った。私はボー然としたままレンが出て行ったドアをジッと見つめていた。
何だかレンに心を見透かされてるみたいだ。本当にあのレンはエスパーなのかも知れない。
少しだけ不安になりつつも私は音覚えに戻った。
真実を知った日 (レン消失話 その後) 1
その後です。これからちょくちょく載せようと思いますが・・・その前に中間テスト!
うおおおお、何でテストなんてあるの、無くなればいいのに!
そしてイラスト部で次の部誌の表紙&裏表紙頼まれました。
え・・・、何このドッキリ。
いや、次の部誌表紙2年ね、ていわれてその場に二年の人私ともう一人の子しかいなくてその子の方見たら、唯一言、
「任せた!」
て言われました。・・・頑張ります。
テストも小説も部誌の表紙等も頑張ります!
見て下さって有難う御座いました!
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kemu
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