[1A]
異端者扱い 取扱いにご注意
ワタシに関わるとロクなことないよ
だからこんな狭いとこ詰められて
最後の希望装置にリサイクルされにいくの

[2A]
これがワタシの最期の不幸 不幸病患者のワタシ
幸運なんて遠くの話 ワタシには売ってもくれない
咲けず裂かれて避けられて 重病患者のワタシが悪い
ああでも一度でもいいから
誰かの幸運に触れてみたかったかな なんて

[1サビ]
夢を見ていた日 嫌われ者の最後の娯楽
傷が痛むけどしょうがない
幸せがほしかった 嫌われ者がぽつり呟く
知らない方がいいことなんて
そんな綺麗事 知らない方がよかっただろう

[1C]
嘘つきの中の正直者に問う ワタシの存在した訳くらい
正しいことをしたまでで 間違いを指摘したまでで
患者を乗せて牢屋は揺れる コンクリートの壁の向こう
子供たちが集められ 最後の希望の再編集
造り直せばいいらしい もう一度 もう一度

[1D]
こんなネガティブに生きたかったわけじゃない せめて愛する人にみとられて死にたかった
そんなの私にとっては贅沢な事 贅沢は枯れた世界では叶わない幻 それでも私は
死にたくなくて愛されたくて 病気を不幸を治そうと頑張って 辛い思いもたくさんして
それは見知らぬ装置を製造するために苦しんだわけじゃないんだよ
「死にぞこないでごめんなさい」そんなこと言いたくなかったんだ
突然消えたクラスメイトと 同じ道を辿りたかったわけじゃないんだ
悲しくて悲しくてああもう空も見えないなガス室の生臭い匂いに放られて
こんなに虚しいくらいなら いっそのこと いっそのこと
私の死を喜ぶ人の前 盛大な拍手に包まれて 潰されて死んだ方がよかったなんて

[2サビ]
夢が終わった日 嫌われ者の最後は不幸
誰も悲しまず当たり前です
幸せより水をくれ 嫌われ者が叫ぶ足掻く
知らない方がいいことなんて
燃えるような体 知らない方がよかっただろう
ああなんて幸せなんだろう！！

ワタシは希望の装置の踏み台の一人