吐きたくて吐きたくて仕方がない
嗚咽しかでない胸元はしこりでガチガチで
何度水を煽っても
粘ついた唾に効果はなくて

甘ったるいコーヒーで紛らわせようと
薄っぺらい財布を掴んで飛び出したけど

ねぇ、何が悪いの?知りたがりやじゃないけれど
私はいつピエロになった?

夜風はどこまでも優しいのに
低体温症なつま先にコンクリートは焼けるよう

吐き出したのは涙でした


吐き出せど吐き出せど出るのは塩水
昨日飲んだソーダはとっくに抜けた
枯れた声はそのまま
耐えられない肺の呻き声

いくら水を飲んでもすぐに地面に流れる
厚みのない喉を満たそうとしたけど

ねぇ、分かってるよ?自業自得なんでしょ?
私はメビウスだって

夜風はいつだって優しかった
振り切った冷めた腕で熱を追いかけた

飲み込んだのは唾液でした


吐きたくて吐き出せど
吐きたくて吐き出せど
喚きたくて仕方なくて

飲み込んだのは塩水でした

塩水だけでありました


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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くちなしに水

閲覧数:102

投稿日:2010/07/02 21:09:23

文字数:420文字

カテゴリ:歌詞

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