「自分」はなぜ生きているのか。そう考える夜はあるだろうか。
嫌なことがあった、辛いことがあった、悲しいことがあった
そんな時に考えてしまうものなのか。
だとしたら僕たちはそんなことの繰り返しの中で息をしているのだろう。
君は満天の星空の下、僕にこう言った。「この星たちは私たちを見守っているんだよ。」と。
だとしたら夜しか見えないじゃないか。そんな気持ちを僕は押し殺した。
何かつらいことがあったとき、僕は君と初めて会った日を思い出す。
儚い雰囲気と不思議な雰囲気を併せ持つかのような、どこか上品で高貴な。
そんな感情を一方的に抱き、僕から声をかけることはなかった。
そんな君から話しかけてもらったとき、僕はいつもみんなに接している通りには話すことができていなかったと思う。
そんな自分に嫌気がさす。どこか悔しくなったりもする。
そんな夜は大抵が眠れず考え事をしてしまう。
「愛する」とは、「愛される」とはを
そんなものに結論を求めてはいけないのかもしれない。
しかし、そんなことはどうでもよかった。
そして、辛さを僕のもとから消し去ってくれる人、それも君だった。
僕は君に救われてばかりだ。僕は君に何ができているのか。何ができるのか。
そんなことを考える。
僕の世界に色をくれた君に、僕のことを認めてくれた君に。
そんな大層なことは僕にはできないから。君にできることは限られているだろうから。
星のように君を守り、月明かりのように優しく安心感を与えたい。
そんな今日も一段と輝く君と。こんな夜も優しく照らす月は今日もまた。
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