金曜日の午後。
絵本作家のテッドさんの会社「重音舎」に、妹のテトさんが来ていた。

2人の友人の、ルカさんが勤める「ハミングス」で、
新しく、インテリアのお店“アディエマス”を始めることになったのだ。

お店の目玉商品に、新しいアクセサリーを取り入れることになり、
ルカさんのススメもあって、テトさんの店で作る、アクセサリーと雑貨を扱うことになった。

テトさんのお店では、輸入の北欧雑貨のほかに、
手作りの人形、アクセサリー、布製品などをそろえている。

●「T.D.ガール」ブランド始まる

あらたに、ルカさんの会社のお店で扱うことになったので、
テッドさんとテトさんは、手作りアクセサリーの「ブランド名」をつけることにした。


「女の子向けだし、“つんでれガール”は、どうかしら」
「うーん、いまいちだな」
テッドさんは頭をひねった。
「カタカナで、“ツン・デレ・ガール”なんてどう?」
「うーん...もう一息」
テトさんも首をかしげる。

「じゃ、頭文字を取って、“T.D.ガール”」
「それ!それがいいわ」
テトさんは、うなずいた。


●1店に1個、つんでれ人形

「新しいお店は、チェーン店で、どんどん増やしていく計画らしいよ」
テッドさんは、机の上の人形を、さわりながら言った。
トンガリ帽子で、丸い頭の、木の人形だ。
テトさんのハンドメイドで、お客に人気がある。

「この人形を、お店の看板みたいに、置いてもらえるといいね」
テッドさんは、うきうきして言った。
「店に入ると、1店に1個、つんでれ人形。
 晴れても、雨でも、つんでれ人形♪」

テトさんは言った。
「なんだか、てるてる坊主みたいだネ」( ̄ω ̄;)...

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

玩具屋カイくんの販売日誌 (36) テトさんの新しいブランド

テトさんたちのブランド、伸びていくといいですね。

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投稿日:2009/12/19 10:48:35

文字数:719文字

カテゴリ:小説

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