カメラと録音機を持って
白のワゴンに乗り
その場所に着いた
周りはどこまでいっても大麦畑
ホントにそんなものがあるの?ときくと
彼は建物を指さす
とても小さな 白亜の研究所
色々な肌の色をした白衣の人々
コーヒー片手に談笑中
黄色いヘルメットの人たちは
台車でキカイを運んでいた
映画で見たことある「危険」の標識に
ワタシは思わず立ち止まる
「携帯の電源は切っておいてね」
彼はそう言って 重いドアを開けた
ヒンヤリした空気が洩れる
ぐるりと地下を通るトンネル
その真ん中を 太いチューブが
大儀そうに伸びていた
「水道管?」と言ってみたら 彼は苦笑いをした
そして狭い通路を進みながら
これがなんで この先に何があるのか教えてくれた
聞くのは全部録音機にまかせてしまったけど
3階建てビルならはいってしまうだろう
とても広い空間
でも そんな場所でも窮屈そうに
「ソレ」は唸り声をあげていた
来週には動き出すよ
ブラックホールも5次元の世界も
全部コイツが見せてくれる
彼は楽しそうに語った
そしていろんな国の人が現れて
いろんな英語で話してきた
上司からもらったメモを見ながら
一人ひとりに質問をする
最後に彼に聞いてみた
「『コレ』がすごいのはわかった でも何の役に立つの?」
「すぐにはヒトの役には立たない」
「じゃあどうしてつくらなきゃいけなかったの?」
彼は少し考えて こういった
人間だからさ
たぶん染色体の何番目かに
「ヒトは宇宙の神秘を解き明かさなければならない」
みたいなことが書いてあるんだよ
彼はニッコリと笑った
コメント0
関連する動画0
オススメ作品
6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...オズと恋するミュータント(後篇)

時給310円
使い古された日常は朽ち果てて
くたびれながら明日以降を待つ
現状には満足行かないと知って
何を変えていけるかそっと占う
風が吹いて揺らぐ自分の心の中
いつになったら夢は叶うのかを
知らずに歳を取りながら進んで
今でもその答は風に舞う花弁だ
どうしようもなく片付けきれない
半端な感情が後ろ髪を引かれて...彼方向こうに何が待つ

Dream A Thrill
窓の向こう曙色
からっぽになった瓶に
流し込んで
貴方に飲ませてあげたいな
叶うならば
湿った指先
ちょっぴり汗っかき
瞬く星 曖昧に
弾けた 白む今に
揺れた まなざしが手を取る...朝凪 歌詞

翠ノ香 八十日
歓迎するわ 何度でも
関係性を 何度でも
再生するわ 何回も
貴方のことを求めてるの
裸足でも 可愛いでしょ
淡い化粧 wannabe demon
안녕하세요 パないめご
私結晶 夢の伝書
正味強引押印をさせて
ハッピー大きいストーリーを...それはエタニティー (歌詞)

imamuraito
ピノキオPの『恋するミュータント』を聞いて僕が思った事を、物語にしてみました。
同じくピノキオPの『 oz 』、『恋するミュータント』、そして童話『オズの魔法使い』との三つ巴ミックスです。
あろうことか前・後篇あわせて12ページもあるので、どうぞお時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
素晴らしき作...オズと恋するミュータント(前篇)

時給310円
月夜(つくよ)の宴
永久(とわ)までもつづかまし
宵闇風誘ふ
花は今盛り
朧月は霞みてこそ麗しき
現なしこれは夢なりや
よも、きみ居ざらじや
いかがせむ
あるじまうけす
大人どもは...飛雁 歌詞

翠ノ香 八十日
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想