去年までの冬ならきっと
閉じこもってばかりいて
テレビの向こうの話だった
それが今はもう目の前で
きっかけはトラブルでもない
曲がり角で鉢合わせてもない
近くの席で適当に話してて
「見にいく?」で「行くかー」で
「寒がりなのに家出れんの?」って
からかわれるくらいには出不精
野暮ったい冬服ばかりのクローゼット
「暗いから誰も見ないよ」と妹談
どちらかというと中に着込む量で
やり過ぎると着ぐるみになっちゃうし
最低限寒さに耐えられる装備が欲しい
「こたつ着てけば」って最強かよ!
あんな自然なノリで言えたのも
長い付き合いとは言え不思議な感じ
向こうも別に嫌じゃないんだろうな
それ以上かはもう置いといてもさ
こたつよりは劣る冬コーデで見参
薄着で現れたヤツを見るだけで凍える
体温が無いのか?と開口一番に問う
ってゾンビのフリして近寄んな!
ヘッドショットで倒せないゾンビ連れ
賑わい出した夕暮れの街を歩いて行く
思ったよりも光ってないと言ってたら
夜にポワーッと一気に光るらしい
なんだよそれ超ロマンチックじゃん
もう少しまともなカッコが良かったか
「それ何枚重ねてんの?」って聞くな
堂々と言えない程度のレイヤードです
歩きながらする最近の話将来の話
何にも考えてないようで心配な話
寂しくなって口数が少なくなって
なんか言おうと思ってたら急に輝く
照らされた街が魔法みたいに見える
不覚にも少し感動してしまったぞ
寒さで震えて息も白くてそれでも
少しは来て良かったなって思ってた
不意に急に目の前が暗くなった
何だこの感触はもう分かってたけど
脳の理解が追いついてないどうしよう
あぁそうか私今キスされたんだ
再び明るくなった視界が滲んでく
自分でも知らないうちに泣いてたから
驚いたヤツはビビってアタフタしてる
それでも差し出した手は不器用に握る
手握る前にキスってどうよ?と訝る
「したくなったから」ボソッと呟く
今度からひざまずいて聞いてからな
「どこの貴族だ」って笑って肩寄せる
屋台食べ歩いても味はしなくて
目の腫れが少し気になったけど
「いつもと変わんない」っておいこら
色々話したいけど今の時間が惜しい
色んな話を聞きたくなった
今までのことももっともっと
今からのことを少しずつちょっと
いつからとかどこがとかそういう
おそろいのなんか買う?って聞くと
「持ち主の首輪みたいだな」とか言う
だったらワンッて言ってみろや!
って言ったら一回だけ吠えてたし
こんな急展開が私に降りかかるとは
期待ゼロとは言い切れなくてもさ
殆ど諦めの安心感だったし
忘れられなくなっちゃったじゃん
どうしてくれるんだよもう
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