「あ、リン。そう言えばさ、こんな話知ってる?あのね・・・」





「ね、レン。外行かない?」
「へ?」


マスターの所から帰ってきたリンは開口一番に俺にそう言った。因みに俺達はAct2の方の鏡音リンとレンだ。CVシリーズのボカロ(マスターの所持しているのに限るが)とは余り関わった事は、ない。一回だけメイコさんと歌った事がある程度で、マスターも俺達がいる事を他の人(?)達には教えてないらしい。


「でも、珍しいな、リンがそんな事言い出すなんて」
「・・・え、と。それは・・・」

俺が指摘するとリンは少し恥ずかしそうに目線をずらす。このリンは他のリンと比べてかなり物静かで、余り自分から何か言い出すことは少ない。かと言って口下手なのか、と聞かれればそう言う訳でもない。

「・・・ま、まぁ、良いから、ね、外行こ!ねっ」

半ば強引にリンに腕を引っ張られ、俺達は外に出た。







何処に行くのか、と思ったら家の近くに咲いている桜の木の下だった。風が吹いていないのに花びらはヒラヒラと意思があるように空を舞っている。

あぁ、綺麗だな。何だろう、リンは花見でもしたかったのか?

そう言えばその外に出ようと提案した本人は何処だろうと辺りを見渡すと、花びらがヒラヒラ舞っている中、何かを掴もうとしては失敗し(これは推測だが)、また掴もうとしていた。

「何してんの?」
「え、あの、桜の花びら捕まえようと思って」
「桜の花びら?」

俺が首を傾げている間にもリンはヒラヒラ舞う桜の花びらを掴もうとして、失敗して、そしてまた・・・ の繰り返しだ。

「あのさ、そんなに難しい?それ」
「え、難しいよ。レンもやってみたら?」

少し膨れっ面になったリンに言われ、俺は少し悩む。

・・・言ったは良いけど・・・難しそうだよな・・・これ。ヒラヒラ舞って何処行くか分かんねーし・・・。・・・まぁ、言った面目、やらないと怒られそうだしな・・・
んじゃ、やってみるか・・・



「・・・取れたけど」
「嘘!え、あ、ほんとだ!・・・何で!?」

いや、聞かれても困る。これはまぐれなんじゃないかと思い、もう一回やってみる。

「・・・出来ましたが」
「・・・何か仕組んでる・・・?」
「いや、仕組んでないっつーの。ここに来るなんて知らなかったんだから」
「あ・・・。そか」

リンが納得した所でそう言えば、と言い損ねていた疑問を思い出す。

「あのさ、リン。何で桜の花びら・・・」
「取れたぁ!」

・・・・・・見事にかき消されました。何だこれ。
桜の花びらを捕まえたリンはすごく嬉しそうな顔をしている。


「・・・でさ、リン。改めて聞くけど・・・。桜の花びらを捕まえたら、何かあんの?」

俺が聞くと カァ、とリンの顔が赤くなった。そしてしどろもどろにこう言った。

「えと・・・あのね?桜の花びらを捕まえて願いをかけると・・・・・・・・・・・・・・・・・・
願いが叶うんだって」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?

何か俺の顔まで赤くなっていく気がした。否、もうなってるな、きっと。



そして、俺は最後にこれだけ聞いといた。

「それじゃあさ、リンは何を願掛けしようとした訳?」

リンは カァ、とさらに頬を赤らめ、そして フ、と柔らかく微笑んだ後、



「あのね、私の願い事は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

桜のおまじない

・・・何だろう、これ。レンリンって言うのかな・・・?
甘くは無いと思いますが、とりあえずレンリン小説、だと思いたい(←
リオンさん、ネタ提供しておきながらその本人が使ってごめんなさい。
巧みに最初の声は蒼です。マスター、蒼。
何かこういうネタを吹き込むのが好きな子なんです、えぇ。
では、こんな駄文に付き合って下さり、有難う御座いました!

閲覧数:540

投稿日:2010/04/10 20:50:25

文字数:1,447文字

カテゴリ:小説

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  • リオン

    リオン

    ご意見・ご感想

    こんばんは、先ほどメッセのお返事で言ったとおり、お邪魔します!

    可愛いですねぇ、双子。
    頑張ってるリンもかわいいですが、難なくできちゃうレンもいい!!
    もうそんな双子を想像するだけでお腹いっぱいです(笑
    では、ご馳走様でした!

    2010/04/10 21:02:25

    • lunar

      lunar

      うわわわっ! どうぞどうぞ、すいません、お風呂入ってました!(←

      そうですか、気に入って頂けて嬉しいです! ・・・書いて良かったなぁ・・・(しみじみ
      ・・・すいません、私設定のレンとリンは双子じゃないのです。すいません、ちょっとマンションの屋上行って飛び降りてきまs(ry

      双子にしなかったのは蒼です。マスターの。理由は蒼曰く 「だって双子にすると人って『双子の癖に・・・とは違うんだね』とか、『双子なんだから・・・』とか固定概念を押し付けるでしょ?私、そう言うの、やなの。リンはリン、レンはレン、個人個人で私は考えたいの。だから、双子にしなかったの」 だそうです。蒼の従姉妹が双子だからそういうのを間近で見てた蒼ならではの視点です。

      すいません、長くなりまして。良ければ他の小説も読んで下さると有難いのですg(ry

      では、これで失礼します。お粗末さまでした!

      2010/04/10 21:43:16

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