「KAITO殿、何処に行かれるおつもりか。」

ガキんころから、変わらない

コイツは、全く変わってない。

あの時も・・・

『KAITO殿っ!』

『・・がくぽ?』

走り寄って来る。

無邪気な笑顔。

『何処に行かれるおつもりか?拙者も供に参りとうござる!!』

旺盛な好奇心。年相応・・・だな。

『ちょっと、神殿に祈りをね。最後になるから。』

きっと、あんときの俺、苦笑いだったんだろうな・・・

『ぇ、どういうことでござるか?』

ホラ、すぐ顔が曇る。御前は笑っていてほしいのに。

『冥府を・・・Vampire族を治めろだってさ。だから、明日、冥府に堕ちないといけないんだ。』

ぁ、喋っちゃった。

『・・・ならば、拙者。KAITO殿を守る剣になるでござる!』

何言ってんだ。コイツ。

『でも、御前・・・』

がくぽは、天界で立派な剣豪になるって・・・立派な侍になるって。
しかも、冥界へ下れば、一生家には帰れないのに・・・。

『良いでござるよ!友のため、拙者はKAITO殿と一緒に居たいんでござるよ!!』

ニコッと彼が笑う。何時の間にかつられて俺も笑ってる。

『うっし、じゃあ、明日の朝9:00俺んちの門の前に集合な。』

『分かったでござる!!では、また明日!!』

アイツは走って家に帰った。俺も神殿へ急いだ。


これが、暗黒転移の前日だった

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暗黒転移 2

うん。衝動的に書いたです。

天界では
朝9:00=下界(ウチらが過ごしてる世界)の朝5:00に値します。一応。

閲覧数:177

投稿日:2009/07/29 15:41:11

文字数:590文字

カテゴリ:小説

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