神様 もし私が雷に打たれるとしたら
どうか 彼も一緒に連れていってください
「離れない」と誓ったから

私の記憶に彼のいない刻は無かった
それでも大きくなるたびに 知っていった
私達はよく似ていても『違う人間』だということ

怖かったの淋しかったの悲しかったの
いつか来る別離が
だから私は彼にすがって泣いた
「一つになれればいいのに」

これは銀盤の上
幸せの鍵が開く いけない遊びと知らずにいた
「愛してるよ」ならいつまでも歌えるのに

これは銀盤の上
両親が帰るまで いけない遊びと知らずにいた
「信じてるよ」ならどこにでも歌えるのに

これは銀盤の上
両親を殺すほど いけない遊びと知らずにいた
「愛してるよ」ならいつまでも歌えたのに

一番好きだから それで良かった


神様 もしこの世に不幸しか無いのだとしたら
私 嘘を吐き通し人間のふりをする
「削除されて たまるもんか」

明日の景色に彼のいない刻は無かった
君の名前を呼ぶたびに 知っていった
私達はよく似てるただの『同じ銀盤』だということ

怖かったの淋しかったの悲しかったの
壊れ逝く倫理が
けれど私は彼と一緒にいたい
「鏡を割れたらいいのに」

これは銀盤の上
誰にも秘密にして 今から二人で遊びましょう
「愛してるよ」なら神にでも邪魔できない

これは銀盤の上
優しさを利用して甘えていたのはお互い様
「信じてるよ」なら言わずとも知ってたけど

これは銀盤の上
幸せの鍵が開く いけない遊びと知らずにいた
「愛してるよ」なら高らかに歌い上げよう

『背徳の銀盤』 これにて終幕

「  」ただこの名こそ 命と言ふらむ


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

背徳の銀盤 kanenone

リンに歌って頂きたい!

対の詞もあります。

閲覧数:92

投稿日:2008/04/30 15:06:04

文字数:700文字

カテゴリ:その他

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