<おいでませ! 木之子大学・部室棟へ♪ 第4話 赤い人の部活と青い人の魂の叫び>
升太のパーティ(?)全員は、中央の1F防火扉を超え、階段を上がって2Fへたどり着いた。1Fの時にあった各部室の紹介プレートは一行が使ったのが“中央階段”だったため、置かれていなかった。
パーティは升太とテトを先頭に、“咲音メイコの部室”の部室看板を探していた。
升太:え~っと、あれ?、そういう名前の看板、ないですね。
リン:私も鍵だけ渡されただけで、実際の部屋には行ったことがないからなぁ・・・。
テト:自力で見つけてよね。
ミク:・・・もしかして、これミクか?。
升太:え?。
“201号部屋 M・E・I・K・O・おねーさまのお・へ・や♪”
升太:MEIKO・・メイコさんって事なのか?。
レン:な、なんていうネーミング。部活名すら書いてない・・・・。
ミク:アバンギャルドな部活ミクね。
テト:見つけたみたいね。じゃあ、とりあえず入ったら?。
升太:すごーーーーーーっく、やな予感しかしないんだけど、とりあえず入らないと先に進めないからな。入るか。
カチャ
升太はリンから貰った鍵でドアを開けて、とりあえず升太だけ入り口から一歩中に入った。
カポーーーーーーーーーーン
モアモアモアモア・・・
ザザーーーーー
升太:な・・・・・
そこは湯気が一面に上がっている露天風呂だった。
そして一人、湯船に浸かっていた女性が振り返って、升太の方に目線を移した。
女性:あら?、お客さん?。
升太:す・・・すんませんでした!!!!!。
バタン!!!
升太は真っ赤になりながらドアを閉めて、廊下で頭を抱えて座り込んでしまった。
ミク:・・・・女風呂だったミクね。
レン:しかも何故か露天風呂・・・・。
リン:板間はあったけど、脱衣所は経由しなかったね・・・。
升太:テ・・・・・テト・・・・・し、知っていたのか?、これ?。
テト:当然よ。1Fの仕返しに黙っていたの。絶対驚くだろうから。
升太:こ、ここは何の部活なんだ?、少なくても思いつく物がないんだが・・・。
テト:咲音メイコさんが部長の、“温泉&お酒研究部”よ。活動自体は結構普通で、温泉を巡って、温泉自体、お酒、郷土料理を研究したりしているんだけど、温泉好きが高じて、部室を露天風呂にしちゃったんだよね。
レン:な・・・なんというか・・・・。
ミク:ほんとに温泉が好きミクなのね。
リン:というかここの温泉水とボイラー、どこから引っ張っているのかしら?。
升太:お、俺には理解できん・・・。
テト:理解出来なくても出来ても、ここでメイコさんと対決しないとだめなのは変わらないよ。さぁ、入った入った。
升太:女性風呂に名目付きで入れるのを、素直に喜んでいいのか??。
テト:ここの対決はそういう物なの。さぁ、こういうことはそうそう出来ないと思うよ?。
升太:そりゃそうだが・・・・。
インターホン:お客さんごめんね~、今、脱衣所で着替えたから、隣の“脱衣所方面ドア”から入って来てよ。
二人が会話していると、ドアの隣にあった、黒い“インターホン”からさっきの女性の声が聞こえてきた。
升太:はい、すぐそちらに行きます。
ミク:まぁ、ドアからすぐに湯船じゃ、こうしないとダメミクね。
テト:(あれ?、いつもは脱衣所に行かせて、強引にお風呂&お酒勝負になるのに・・・・・)
升太達は隣にあった、のれんが掛けてある“脱衣場方面ドア”から、中に入った。
(201号部屋・脱衣所&休憩所)
ブーン
升太達は全員靴を脱いで脱衣所&休憩所になっている部屋に移動した。そこには赤い服に着替えたさっきの女性が籐の椅子に座っていて、女性の番頭さんが立っており、部屋には扇風機が回っていた。
メイコ:あー、お客さん、さっきはごめんね。やっぱりドアからほとんど直結で湯船はまずかったね。今度改装工事するわ。
升太:・・・というか、湯船そのものも取り払った方がいいと思いますが・・・・。
メイコ:まぁ、細かいことは気にしない気にしない!。
ミク:(細かいことミクか?)
メイコ:私は“温泉&お酒研究部“の部長の”咲音メイコ“よ。でもって、隣の番頭さんが、部員の”弱音ハク“さん。
隣で立っていた銀髪の女性番頭さんが軽く会釈をした。
ハク:皆さんこんにちは。部員の弱音ハクです。部活とここのメンテナンスもやってます。
升太:ハクさん、大変ですね。ここって言ってみれば“温泉”そのものなわけだから。
ハク:いえいえ、結構楽しいですよ。活動時間外は、お酒も飲めますし。
レン:まぁ活動がそうだから、飲まないとだめですよね。
メイコ:そういうわけだから、この休憩所とか、一緒に湯船に浸かって一杯とか、そんな事やっているわ。
ハク:ここの湯船は気持ちいいですよ。お酒も美味しいのを仕入れておりますし。
メイコ:でもって、ハクちゃんの“でっかいなんたら“を見ながら飲む一杯は格別なんだわ、これが。
ハクは真っ赤になったが、一応お約束の言葉は出た。
ハク:あの・・メイコさんのは私より・・その・・・・お酒がもっと美味しくなります・・・・。
怪しい雰囲気になりそうだったので、テトが話を切った。
テト:えー、アブナイ雰囲気申し訳ないけど、勝負の話にそろそろ移っていただけませんか?。いつもは湯船モードからすぐ酒飲み勝負だったのに、何でまた今回は、着替える手間を入れたんですか?。
メイコ:あーーーー、ごめん、テトちゃん。今回は勝負なしだわ。その挑戦者君の勝ちでいいよ。
テト:・・・・え?。
メイコ:いや、今日はまた温泉がいい感じだったのよ。だから、隣の海斗じゃないけど、“アイス”、食べたくなっちゃったのよね。風呂上がりのアイス。
ハク:なので、今回は勝負無しで、戦利品の“海斗の鍵”は私たちが自ら使います。でもって、隣の海斗さんの部活である“アイス品評研究部”にある、美味しいアイスを食べに行くことにしました。皆さんもどうですか?。
リン:リンは猛烈に食べたいです!。
レン:あ、僕も食べたいな。甘党だし。
ミク:ネギアイスあるミクかな?。
升太:あ、俺も食べたいなぁ・・・・・って、そこの頭を抱えている女子、大丈夫か?。
升太の隣で座って頭を抱えてうなっているのは、テトだった。
テト:酒で酔い潰され、湯当たりして苦しめるはずだったのに・・・・。わ・・・・私のアイデンティティが・・・・。私の役割がどんどん無くなっていく・・・・。お父様になんて言えばいいの・・・。
升太:・・・・グアバアイス、あるかもよ?。
テト:私も行かせていただきます!。
ハクは201号部屋を自動管理モードにし、ドアを全て閉めて、全員で202号部屋の“アイス品評研究部”へと移動したのだった。
***
(202号部屋 アイス品評研究部前)
部屋の中から、なにやら叫び声が聞こえてきた。
声:ああ!!!、なんて麗しく甘美で上品な甘さ!。その白くなめらかな舌触り!。ああ、これ以上の表す言葉が、私には見つからない!!!!!。
声:・・・・・・・・・・んー、だめだ!、これではアイスに失礼だ!。もっと、こう、アイスの内面を鋭く突くような表現はないのか!。
升太:あ、あのー、この声、なんですか?。
メイコ:あー、気にしないで。これ海斗の部活動だから。
升太:は?
ハク:ここの部長さんの声です。ここ“アイス品評研究部”では、量を食べるわけでも紹介するわけでもないんです。“アイスのおいしさを、どれだけボキャブラリー豊富に素敵に表現できるか”を研究している部活なんです。
レン:なんですか、それ。
ミク:まぁ、あの海斗さんミクからね・・・・。
升太:“あの”なんですか?。
リン:この部室棟でも、かなり“重度の変人”な部類に入る部長さんなんです。名物とも言いますが・・・。
テト:良かった。海斗さん、ちゃんと活動してるわ。これならアイス食べても、勝負はしてくれそうだわ・・・・。
升太:な・・・なんか・・・もの凄く“寒気”がするんですが・・・・。
メイコ:まぁ、海斗のアホ活動はほっといて、アイス食べに行きましょう!。
メイコは“海斗の鍵“を使って、202号部屋のドアを開けた。
おいでませ! 木之子大学・部室棟へ♪ 第4話 赤い人の部活と青い人の魂の叫び
☆オリジナル作品第8弾である、「おいでませ! 木之子大学・部室棟へ♪」の第4話です。
☆2階の2つの部室巡りです。今回は全員で挑戦です!。
☆かなーり、無茶な部活になっていて、恐縮です。
☆KAITO兄さんの役柄はお約束です。
******
hata_hata様が、第1作目のきのこ研究所のイメージイラストを描いて下さいました!。まことに有り難う御座います!。
『「却下します!」』:http://piapro.jp/content/oqe6g94mutfez8ct
☆hata_hata様が、第2作目のきのこ商店街のイメージイラストを描いて下さいました!。本当に有り難う御座います!。
『causality』:http://piapro.jp/content/c0ylmw2ir06mbhc5
☆nonta様も、同じく商店街のイメージイラストを描いて下さいました!。本当に有り難う御座います!。
『ようこそ!、きのこ駅前商店街へ!』:http://piapro.jp/content/dmwg3okh7vq1j8i1
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狭くて冷たい
檻に放り込まれ
閉園まで出られない
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「好き」も「嫌い」も
「優秀」「劣等」
レッテル貼られていく
生きていくため餌を待ち
自由という名の鎖に繋がれ...僕らもお客さん

はむりんご。
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ご意見・ご感想
enarin
ご意見・ご感想
ayuu様、こんにちは!
> メイコさんに意外とあっさり勝っちゃいましたね
なんかメイコさんって、ネチネチ勝負は嫌いそうだったので、さっぱりと”勝負しない”を選びました。それにどのみちメイコさんには勝てないと思ったので・・・
> すごい強運?ありますよね
そうですね。メイコさんがお風呂上がりだった事やアイスが食べたかった事など、今回は運に助けられましたね。
> ぶっとんでいて面白かったです
ちょっと”はっちゃけすぎ”でしたね。とりあえず各キャラの色を出して叫んで貰いました。リンちゃん、壊れちゃいましたね・・・・。
> レンはやっぱりショタですね
レンの色は”イケレン”、”ハガレン”、”ショタレン”だと思ったので、ショタにしました。一応ここは”大学の部活”なので、ショタっておかしいのですが、”子供化”してもらいました。
このたびのご閲覧、コメント、ありがとうございました!
2009/10/31 14:29:36
enarin
ご意見・ご感想
nonta様、こんにちは!
> この部屋に入るにはこれからみんなで…(*´д`)
それは実は考えてました。全員で、長風呂対決とか、温泉に浸かりながらのお酒飲み対決。でもメイコさんには絶対勝てないので、やめました・・・
> あ、あれ?いきなり終了www
今回はバトル無しにしました。というかメイコさんらしいというか・・・。
> またもやみんな揃ってですね
これはもうお約束というか、ちなみにハクさんも一緒に行きました。
> マスターには最初かっらのキャラ付けが無いからでしょうかwww
そうですね、わざとヘタなリアクションにしました。というか、お約束・・・。
> 本当の心の叫び
ここで味○様を出しました。もうあれに勝てるリアクションはないと思ったので。
> その勝負方法は?
まさに”戦闘力”です。とはいえ、部活なので、物騒な物にはしません。でも海斗さんが恐れおののくもの、そうしたいですね。
> 裏で糸を引いていると思われる謎のテトの父親なる存在とともに気になります
テトは小悪魔死神、ということは、大悪魔扱いの死神とは?。冥界を守る命の守人。さぁ誰でしょうか?。
このたびのご閲覧、コメント、有り難うございます!
2009/10/31 14:24:03
enarin
ご意見・ご感想
nai☆様、こんにちは!、レスが遅れて済みません。風邪を引いているので・・・
> いきなり読者サービス
最初は、こっちにタオルを巻いた状態で近づいてきて、主人公を脱衣場まで案内し、テトが言うとおり酒飲みバトル、としようとは思ったのですが、今回のバトルは海斗だけとしたため、こうなりませんでした。仲間も全員温泉とかも考えたのですが、バトルにならないので・・・
> お酒つながりですね
はい。お酒繋がりです。上記の通り、お色気が少なかったので、メイコさんとハクさんの会話にちょっと色を加えました。本当は、”大きなお胸様・・・・”ってストレートにメイコさんが言っていたのですが、やばいと思ったので、ぼかしました
> そうきますか!!!!
はい。今回の相手は最強のメイコさんだったので、戦ったらどうやっても勝てなくなるので、サッパリとこうしました。”風呂上がりのお酒が・・・”にしようと思ったんですが、次がアイスの海斗だったので、アイスにしました。
> えっ? お父様!?
ふふふ・・・。小悪魔死神のお父様ということは、冥界を守るアノ御大ですね・・・。お楽しみに
> 次はアイスのリアクション大会ですか
そうですね。品評と書かないと部活動にならない気がしたんですが、ぶっちゃけ”リアクション”ですね。ほとんどお笑い芸人ですね
> あいすぅんめぇぇぇぇ~~~~~
あのセリフはもろに、”○皇”様です。私だと”ハゥゥゥゥ!!!!旨い!”かな
> ミリアムさん
これは以下の様な理由でした。
ミリアムの中の人=ミリアム・ストックリー
→南アフリカ共和国出身
南アフリカから連想する物
→アガサ・クリスティの「茶色の服の男」で、主人公アンが美味しそうに飲んでいたアイスクリーム・クリームソーダ
→アイスクリーム・クリームソーダ→アイス
ということでミリアムなんです。かなり強引でしたね。
> 最強の戦闘力…。えっ? 戦闘!?
さぁ、ルカさんの部活はなんなのでしょうか?。これまでとはちょっと色が違いますね。海斗さんは恐れてましたけど。
このたびのご閲覧、コメント、有り難うございました!
2009/10/31 14:16:02
ayuu
ご意見・ご感想
こんにちは~、ayuuです。コメント遅くなってすみませんっ
第4話読ませていただきました!
メイコさんに意外とあっさり勝っちゃいましたね・・・。
メイコさんに勝てる人なんてそうそういないと思うのですよ。メイコと戦わなく済んだ升太ってすごい強運?ありますよね
アイス勝負も面白かったです。
評論もそれぞれの個性があって・・・ぶっとんでいて面白かったです。
レンはやっぱりショタですね。
次の話も楽しみにしていますっ♪
ではでは~♪
2009/10/31 10:05:12