「だからぁ、違うってば!!」
「ホント?」
女子って怖…
「ホントだよ!!二人っきりでいちゃいちゃなんてしてないし!!」
「……」
バレた。二人っきりで数学準備室にいたことが。
「…はぁ…」
やっと女子の取り巻きに解放され、学食にパンを買いに行く。
「グミ先に行っちゃうし…」
「くっつかないでください。」
「ダメ、でしたか?」
「いや、そういうわけじゃ…」
氷山先生と、グミ。
仲良いなぁ~とか思いつつ、なんだか胸の当たりがチクリと痛む。
「え、心臓病?」
「心臓病?」
「いや、何でもない。」
隣にルカがいた。
ルカは可愛いというより綺麗なお姉さん系。
何のヘンテツもない学校指定のセーラー服もルカが着るとなんだかセクシーに見える。
「そう?いきなり心臓病とか言うからビックリしちゃった。」
「ごめん。」
そう言って私は笑った。
「あ、キヨテル先生とグミちゃん。」
思わずドキッとした。
「お似合いかも知れないね、あのふたり。」
「……うん、そうだね…――」
「お似合い…かぁ…」
溜め息。
「私なんでこんなこと考えてんだろ。」
パンを頬張りながら独り言。
「…ニブイのね、ミクちゃんて。」
「ニブイって?」
「さぁね。」
ガラッと教室のドアが開く。
「あ、キヨテル先生。」
ルカが落ち着いた声でドアを開いた主の名前を呼ぶ。
「初音さん、宿題忘れましたよね?」
「う゛…」
氷山先生×プリント集=ダメージ大
方程式完成。
「せめて半分にしてよ…」
「ダメですよ、宿題忘れたんですから。」
「うぇ~」
「じゃあ今日の放課後までに僕の机の上に置いておいてください。」
「……はーい…」
「先生、さっきの話なんですけど…」
また、グミと一緒。
「やっぱ心臓病なのかも。」
「ふふっ、ミクちゃんはやっぱり気付かないのね。」
「え?何に?」
「さぁ?」
「……そう。」
気になるけど、何か聞きたくない。
「あ、ルカ、このプリント手伝っ…」
「嫌♪」
「ええ…」
「終わるかぁ!!」
プリントに文句を言いながら問題をひたすら解く。
「あ、初音さん、まだ残ってたんですか。」
「誰かさんのプリントのせいでね。」
「忘れたのが悪いんですよ…」
また問題を解き進める。
「…いつまでいるの?」
「初音さんが帰るまでですね。」
「じゃあ手伝ってよ。」
「いや、それはちょっと。」
「あ、先生、お昼休みの話…」
またもやグミ。
「あ、はい。」
「………浮気かっつうの…」
実際付き合ってないし、浮気にはならないけど…
でも、告白したひとを差し置いて他の子に行くとかありえない。
「って、私、アイツが好きみたいじゃん。」
好きとか…
――好き…?―
何を。バカか私は。
先生を好きとかないない。
ない…よね…?
「ですから、それは――」
氷山先生とグミが話している声が廊下から聞こえる。
「っ…」
あぁもう!!
我慢できない!!
「ちょっと!!グミと何話してるの!?」
「みっミク!?」
「初音さんには関係のないことですから…」
「関係あるよ!!だって私先生が好き………って!!!!!!今の違う!!カット!!」
「私はお邪魔みたい。」
「いい今の…」
「違う!!作者カットして!!カット!!!!」
[作者]:あ、無理だね。ミクちゃんのせっかくの告白シーンだしー
「僕も好きですよ、ミクさん。」
「っ////////名前止めてよ!!」
何だかんだいって、ハッピーエンドです。
fin.
コメント2
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ご意見・ご感想
魔熊
ご意見・ご感想
ツンデレ好きだよ(*^^*)
『慣れ』か…私は慣れないな。
もはや、プロの域って感じだね(^-^)b
2011/05/29 15:18:07
檸檬飴
ご意見・ご感想
確かにツンデレ多いよねww
『慣れ』か…。
私は全然慣れないわ(^^;
グミちゃんと結局何話してたの?
2011/05/29 14:57:06