----------------------------------Kaf
ゆら ゆら 紛れる
闇夜に 紛れる
闇夜に 紛れて
烏は 羽ばたく
空にはいつの間にか月が浮かんでいて
でもその月は黒く染まり、つまりそれは闇夜だった
闇は背中から少しづつ広がって、何も見えない空に
大きな烏が一羽、飛んでいくのが見えた
この暗闇で烏が見えるはずもなく、そんなあり得ない感覚に
だけどなぜか、ひどく納得している自分がいることに気づいている
こんなアンビバレンスを受け入れていることに
少しばかりの驚きと恐れ、そしてなぜか自嘲とも言うべき感情が
湧き上がるのを感じていた
闇夜に 羽ばたく
烏は 遊ぶ
歪に湧き上がる感情を
今夜は 持て余す
いつまでも終わらない闇の中で
もしかして、いや、当然のこととして
これは夢ではないかと気付く
明晰夢はコントロール出来るという話を誰かが言っていて
それならさっきの闇の中で羽ばたく大きな烏を見たい
鳴き声を聞きたいと思った
後になって考えると赤面するような感覚だが、その時には
それが自分にとってとても大切なことに思えて
そういう現実との差異、あるいは誤謬とでも呼ぶべきものが
夢の中では
なんだかとても
楽しかった
今宵は 十六夜
濡れ羽に染まる
光の裏側に
烏たちは 今夜も群れを成す
-------------------------------------chis_A
見上げる 天井には
黒く凪ぐ 真夜の月
その光は 闇夜に
ただ、満たされていく
高みを 舞い降りていく
烏の羽ばたきを 目で追いかける
その身に彩られた
闇のように黒い羽を
見上げる 闇に浮かぶ
黒い月 真夜の夢
黒い羽が縁取る
夜の劇場へと
闇夜を 滑り降りる
烏は舞い歌う 一夜の夢を
朝日が昇るまでは 羽ばたいて
夜のままで
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