僕はその場で、おもわず飲んでいたカルピスを噴出した。

はっきり言おう。






「どういうことですか!?」






僕はその場で叫んだ。






「だーかーらー。MGR団を結成するって言ってるでしょー?あんたは本っ当に鈍感ね!!」






…いや、鈍感の僕が凄く違和感を感じているから叫んだわけなんだが。

もうMGR団…もといMGR部は結成されているんだから。

それなのに、この二人は何を言い出すんだ!?

…いや、ルカは言ってないが。






「え、(また)MGR団…?」

「そう! 私たち3人でこの学校を守るのよ。こんなエントロピーが増大している学校他にないわ」

「無秩序といいたいんだね……?」

「……ミク。それってわたしも入ってるの?」

「もちろんよ。ルカ」







何故だ。何故こんなことが起きてるんだ。

これは、三日前に起きたことそのままじゃないか。

まったく同じ状況じゃないか…ってまて。

今回は、グミも居る。






「……まったく、どうして急にそうなったんだ?」






僕はおもわず呟いた。






「まずは旧校舎ね! あそこは地下校舎がある、っていう専らの噂だから!」

「聞いてないな……」







…完全に前と同じ状況だ。

そして二人には、グミが見えていないのだろうか。








「とりあえず今日の夕方! 今から行くわよ!」

「ほんとなんなんだよ。僕の至高の時間を盗みやがって」

「盗むだなんて。人聞きの悪い。貴方のために時間を提供してあげてるんでしょ?」

「提供とかなんだよ……」

「とりあえず行くわよ」







…絶対に、何かがおかしい。

ふと、自分の右腕にある腕時計に目をやる。



――何かが変だ。



僕の腕時計は日付も表示するが、その日付がおかしい。

そこに表示されていたのは、三日前の『10/28』。

おかしい。朝見たときは、『10/31』だったのに。



グミも驚いているはず。そう思ってグミのほうを見た。




グミはスマートフォンをいじる手を止めて、こちらの様子を見て、ただ薄笑いを浮かべていた。

そして、かすかに彼女の「計画通り。実験は順調ね…」という声も聞こえた。



…まさか、彼女が関係しているのか?

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  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

僕と彼女の不思議な校内探検 6【リレー】

なんか小説のなかの三日前が、第一話が投稿された日と綺麗にかぶってました。

第五話http://piapro.jp/t/-bbe

閲覧数:558

投稿日:2011/10/31 18:46:08

文字数:980文字

カテゴリ:小説

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