美しく白い肌に見惚れる男ら
その笑顔に引き寄せられる自然たち
それが私に引き起こすのは
苦たる羨望と嫉妬

私は真の母でない
私は真の妻でない
妬むのは容易いことよ

さあ答えなさい
世の美しさの頂点を
さあ応えなさい
私の思いに今すぐに
さあ映しなさい
お前の意思とは裏腹に

早急に白を赤に染めておしまい
どんな手だろうと構わないのさ
艶やかな手も 狂い壊れた手も
雪を溶かすためのもの

彼女は真の娘であって
彼女は全てを持っている
妬まれるのは自然の摂理

さあ始めなさい
白い雪の染色を
さあ溶かしなさい
純な白の心の内を
さあ惑わせよ
世の理を教えるために

純白が赤に染まる時を待つ
染まりきる間に果実をほおばる
私の羨望詰まったその実
私の心が溶けるまで
白は闇に堕ちたまま

妬んだ心は消えぬまま
死に際見つめた私が一人
やっと映した真実が
静かに私に囁いた

「あなたは孤独な人ですね」


目覚めた白は城へ行き
私がそこへ呼ばれていった
刻々迫る終焉の時
易々想像出来たこと

踊り狂えや歌い狂えや
赤き鋼鉄履いたまま
踊り狂えや歌い狂えや
羨望秘めたこの体
白を見つめて踊り逝く

「ずっとあなたが羨ましかった」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

羨望の白雪

童話の白雪姫を別の視点から個人的に解釈してみました。

閲覧数:101

投稿日:2009/10/07 23:56:04

文字数:518文字

カテゴリ:歌詞

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