『お別れしようと思うのです』


拝啓 私は忌々しいほどに
空がよく見える屋上から
苦しいばかりの この世界と
お別れしようと 思うのです

差し出せるものが何も無いから
誰にも頼れなかった
独りには慣れないくせに
人が怖いままで

明けない夜を 超えて朝を迎えるような
そんな資格は 私には無いような気がするのです

さようなら 私はついに強くなれなかった
期待外れだって突き放すなら
いっそ初めから 見放して
ごめんなさい 私は逃げ出したいだけなのです
私の首を絞める 消したい過去も
行き止まりの未来も もう沢山なんです

「まだ何処へでも行ける」とか 戯言宣うあいつ等の
言う通りこの空へ 飛んでやるのです
錆びた手すりが軋む ポケットの着信音
私を責めないで

震える手で通知を開く 「大丈夫?」の文字 滲む視界
嗚呼、なんだ ただ私は
誰かに手を握って欲しかっただけなんて!

さようなら 私は
ごめんなさい 許してくれませんか

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

お別れしようと思うのです(Lyrics)

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投稿日:2023/11/27 19:10:10

文字数:420文字

カテゴリ:歌詞

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