散るカラスと静謐な白巨塔の崩落

宵を気取る学生街の着飾った男女の葬列は、底に滴った不安で少しずつ腐っていった
路地裏、クレーエの亡霊はくぐもった声で呟いた
蒸散していく倫理、記号化した思慮深さを

昨日棄てた快楽はすっかり消えたのに
昨日残した痛みはずっと僕の中で熱を帯びている

「崩落に傾いていって
狂ったように笑った僕は
昨日に積もっていった違和感に
耐えきれずに散ってしまう」
「きっと僕に救いは無いよ
翼は折れてしまって もう二度と戻れはしないのさ!」

夜に浸る歓楽街を見下ろして、今日も唾を吐いた
風化していった、僕の内側の脆弱さから

路地裏、逃避の後悔が焼き付いてしまった網膜を、切り取るなんて考も冷めきって砕けていた

昨日望んだ明日はもうすぐ終わるのに
昨日抱えていたのは、羊水に溺れていた違和感で

「崩落に傾いていって
狂ったように泣いた僕は
崩れ去った塔のように、瞬く間に散ってしまう」
「きっと僕に救いは無いの?
手足は腐ってしまってもう僕は
歩けもしないのさ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

散るカラスと静謐な白巨塔の崩落 歌詞

癇癪BAD

閲覧数:2,590

投稿日:2015/05/11 22:22:57

文字数:448文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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