窓の外から聞こえた
誰かの声はよく聞き取れなくて
僕の中で世界は回った
同じところをぐるぐると

当たり前のことだって
当たり前にできない僕は
当たり前を否定した

それはきっと
僕の弱い心だと思った

壁に掛けられた絵は
綺麗に見えるのに
目に映る景色には興味もなくて
自分で描く夢に瞳を閉じて
動かない僕だって
いつかきっとやれるはずさ
そうやってまた今日から逃げている

いつの間にか日が暮れているのも
もう慣れてしまって
ありふれた街並みと変わらない僕の心は
身体だけを置き去りにする

このままじゃいけないことはずっと前からわかっていたのに。

窓から聞こえた
誰かの声はアスキミガイタナラ
僕は耳を澄ました
アスキミガイタナラ…

覚めない夢だと思った夢が覚めて
急に輝きだした明日は
僕のできあがった心まで引っ張って
通り過ぎた昨日さえ取り戻すように
ずっとそこにあったはずの優しさが
怖がらないようにそっと手を繋ぐよ

アスキミガイタナラ
きっとそれだけで

歩んで行ける今日になるから。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

アスキミガイタナラ

いくら嫌なことがあったって、生きていかなきゃならない理由がありますよね。私はなにより、自分の積み重ねてきたものが、一瞬で無くなってしまうのが一番怖いです。たいしたものではないんです、ちょっと奮発した財布だとか、せっかく始めたダイエットだとか。それと、なにげない毎日の記憶ですかね。あの時悲しかったとか苦しかったとか、もちろん嬉しかったこと楽しかったことも。それも全部自分の中から消えていくんですもん。もったいないですよなんか。

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投稿日:2015/09/01 12:59:24

文字数:452文字

カテゴリ:歌詞

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