街を渡る飛行船は雲の白に溶けて
昨日の雨など忘れたみたいに麗らかな様子
青いだけの空なんて興味ないって言って
それだけで君がそこにいるような、そんな気ができるの
完全を見透かされたら
きっと逃げ出してしまう
少女は唱えた らいらいら
誰も知らないはずの魔法
だってたった今作ったんだもの
この反射から身をよじって
ドロウ
焼けた影を踏んで歩くつま先の水色
どんなに言葉を震わせたとしてカナリアにはなれず
約束の楽譜に散らす
知ったかぶりの音色で
少女は歌った 声もなく
意味なんてない箱の魔法
だってそれは今作ったんだもの
あの視線からも抜け出して
消える
襤褸の下に隠した
他愛のないわたしを暴かないで
少女は願った 灰を飲み
君だけが聞き取れる魔法
わたしの中のカミサマが泣き出す
その前に助け出して
少女は歌った らいらいら
誰も知らない偽の魔法
だって意味なんてなかったんだもの
その反射から身をよじって
ドロウ
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ブクマつながり
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閉ざす
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誰かの吐いた空気を今日も...融呼吸
吹憐
落下した海底が
傷はどうした、と、云うから
「ああ、それなら今さっきあの娘にあげてきたよ。」
そう 半円をぶら下げた、
のです。
離れなくてもいいように、
離れなくてもいいように。
だけど、
そろそろ留まれないみたいなんだ
この下肢はずたずたで痛いのに...海岸の人
かぼちゃを下さい
誤ってしまった
心臓から抉り出したお前が
絡まってしまった
嗚呼
退屈な泳ぎを
呆れる程繰り返した海底
救いなどあって堪るものか
あのとき、攫い損ねた一行に
纏う埃を払ったんだ
お前はもう戻らないと謂うのに...揺蕩う
かぼちゃを下さい
掻き集めた理想郷を
組み立てた檻で
わたしはまた 弱く、囀った
止め処ない雨の中
絞められた首に
もう少しだけ 強く、残ればいい
消せないように。
昨日以上が無いのなら
昨日以上は要らないから
あ、終わってく...それは確かな愛でした
かぼちゃを下さい
あなたに逢えるかと 昨日
瞼を閉じてみたばかり
呆れているかな それとも
さよならを云いに来ました
平気だなんて口にして
だけど本当は 嫌だな
もう少し あの人に
もたれ掛かって 話をして
あと少し その腕で
ぎゅっと抱いていてほしい...瞼
かぼちゃを下さい
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