花開く幻なる現
桜ひとひら舞う空の下
僕ら二人 横たわる

「君がいない」
たゆたう心 侵すは偽証
「君がほしい」
手を伸ばせば まだ 届きそうなのに

空の上で見ていてください
僕はまだ此処に縛られて 動けない
鎖がほどけても 嗚呼 動かない!
勇気がでないこの心が 今は恨めしい

花閉じる冬の森の中
空舞う鳥に見送られて
僕は一人 横たわった

「君を愛した」
嘘ばかりが 心を満たして
「君に会いたい」
もう やめようか 嘘はもう要らない


桜咲いたあの日から幾年
まだ君が僕を覚えているならば
それは一体、どんな思い出?


「一緒に、死のう」


空の上で嘲笑ってください
僕はもう其処に行けない 行きたくない
捉える鎖よ 贖罪となれ!
僕を忘れて君は其処で 幸せになるんだ

死にたくない死にたくない嫌だ!
僕はまだ生きていたいんだ 死にたくない!
そんな目で僕を見ないでくれ!
僕は悪くないんだ お願い、許して


「嗚呼もう……死んでしまいたい」


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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心中哀歌

心中に失敗した男の詩。
女は死にました。
死を目の当たりにして、おそれをなした、くだらない男の詩でした。

閲覧数:40

投稿日:2009/03/16 22:56:57

文字数:436文字

カテゴリ:歌詞

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