ここが俺の住む町か・・・
―惚歌露町・・・
知り合いの家に住むことになったがどうも俺は方向音痴で
・・・ん?
あそこで誰かが泣いている
「ねぇ君、どうしたの?」
「あのね、えぐっ、お父さんとね、えぐっ、はぐれちゃったの。うわああああぁぁぁん!」
「あー泣くな泣くな、俺が一緒に探してやるから、な?」
その子は泣くのをこらえてちょっと黙って返事した
「・・・うん。」
「お父さんはどんな感じ?」
「えーっと、眼鏡をかけていて、なんか優しそうなひと!」
「そっかじゃあ、さがそっか。」
その子はうれしそうな表情をした。
「うん!ねぇ、お兄ちゃん」
「何?」
「お兄ちゃんは歌、好き?」
「好きだけど?」
「じゃあ、一緒に歌お!」
その子としばらく歌った。それが楽しかった。
「―あ、ユキ!」
「お父さん!」
「どこ行ってたんだよ、心配したぞ!」
「あのね、あのお兄ちゃんがね、一緒にお父さんを探してくれたの!」
「すまないね。君の名前は?」
「鏡音レンと申します。今日この町の親戚のもとで住むことになりました。」
「・・・・そういえば僕の生徒が、1週間後に、新しい子が来るって言ってたけど・・・確か名前が・・・リンとレンカとリントがいってたんだっけ。その子たちのうち、リンも君みたいに引っ越してきた子なんだって。」
「教師をなされてるんですか?」
「まあね。まあいいや、ユキをつれてきてくれたお礼だ、リンたちの家まであんないするよ」
「ありがとうございます」




「ありがとうございました」
「まあいいやこれからよろしくね」
「バイバイ!お兄ちゃん!」
「バイバイ」


「さて」
ぴーんp「待ってたよぉぉぉぉぉ!」
「うわぁっ!」
「リン、落ち着いて」
「あ、ごめんね。」
「初めまして、鏡音レンと申します。」
「かわいいぃぃぃぃ!」
「だからリン落ち着いて」
「ごめんなさい」
「まあ中に入って」




「始めまして鏡音レンと申します。」
「リンって言うの!よろしくね!」
「俺はリントだ。よろしくな」
「・・・・・・・・・・・・・私は、レンカ。まぁ、よろしく」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
皆黙り込んだし。
というかこの空気何とかしてくれ。
静かなのは好きだが俺、無音恐怖症なんだ。
と思っていると
「み、みんな、はじめよう!歓迎パーティ!」
「お、おう!」
「・・・・・・」
「レン!早く来てね!」
レンカって、不思議なんだな・・・
「・・・レン、お前、新しい学校、気をつけたほうがいい。」
レンカの言った意味が少々理解できなかった
「・・・え?」
レンカは何かを吐きそうな表情で
「ホモとかショタコンとか、たくさんいる。とにかく、変なやつが・・・・・ちょ、吐き気が・・・」
「え、ちょ!待って!」


歓迎パーティーが終わった後レンカに部屋案内をしてもらった。
「何で吐き気がするの?」
「直に、わかる。まあお前が経験すればの話だが。とりあえずここのリンは、ショタコンだ。私は、お前の味方だ。あ、ここがリンの部屋。ここがリント。ここが私の部屋。そしてここがお前の部屋。寝るときは鍵、ちゃんとかけるんだぞ」
「あ、ありがとう・・・」
「そうだ、学校で何かあったら私のところに来い。図書室で待ってる。」
「わかった。」
「レンカちゃん!部屋案内終わった~?」
「あぁ。」
「ね、宿題、教えて!」
「わかった」
「なあリント」
「何?」
「レンカって不思議な人だな」
「まあな。でもあいつ結構優しいんだぜ。図書室で相談に乗ってくれるんだ。無口だけど料理や家事や勉強も出来る。でも運動は苦手だけどな。」
「ヘー・・・」
「レン、お前気に入られたら秘密の部屋に入れてくれるかもしれないぜ!図書室はちょっと仕掛けがあるっていう噂があるんだぜ」
「へー」


俺はまぁそのときはどうでもよかった。
まさかあんな恐ろしい学校に行くまではな・・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

まさかの作品放棄www

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投稿日:2012/03/26 15:42:01

文字数:1,667文字

カテゴリ:小説

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