手も足もフワフワで覚束ない
歩くのも座るのも難しいな
身体感覚のゼログラビティ
非通知途切れてく神経接続

このまま浮かんでいけばきっと
夜空になれると思う？ふふふ
心地よさの中の申し訳なさ
無意識にすがっても遅いよね

本気で伝えた嘘つきのタネ明かし
君の恨んだ顔が目が浮かぶね
謝る気も無かったんだ酷いよね
そのまま僕のことを想ってて

卑怯な手を使ってでも
心だけ引き寄せたかった


目も声もカラカラに乾いてる
目指すのも掴むのも容易くない
平衡感覚のゼロバランシー
許容値外れてく精神構造

このままとろけていけばきっと
ヒカリになれると思う？ふふふ
気持ちよさの中の居心地悪さ
不条理に願っても遅いよね

軽い気持ちでついた嘘のネタバラし
君の憎んだ顔はきっと怖いな
謝っても無理なのを知ってて
そのまま僕のことを刻んでて

自分に嘘をついてでも
感情にだけ重力与えたくて


微かに残ったベクトルの名残
まだ君を目指そうとしてる
初期化済みって言い聞かせても
９９パーセント消し去っても

粉々にしたはずの記憶なのに
どうしても引き寄せられてく
指示に従えない不良品だな
知らないふりもできないの？

加速度的に落ちてく朽ちてく
知らなかったんだ恥知らずめ
見境無いのはお互い様なんだ
大気圏で早く燃え尽きてよ


幾多もの流れ星のひとつ
それで終われば幸いなのに
拾いに行こうとしないでよ
受け止めたりなんかしないで

下らない惨めな未練バレちゃう
イヤだイヤだイヤだイヤだ
燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ


「クレーターできちゃった」
「君の星もらっちゃおう」
笑いながら言うなむかつく
与えてないはずのエネルギー

引きずり込まれれば形勢逆転
誰かこの結末を書き換えてよ
楽しそうに手を差し伸べては
勝ち誇った顔で涙ぐんだ


負けなんか認めない何も言わない
口なんか聞いてやんない知らない
待ってても無駄なの分からせたい
その幸せそうな顔壊してやりたい

選んだ全てを間違えて
結局何も間違ってない

宇宙で一番幸せな悔しさ