降りだした雨 傘を忘れた
一人だから 別にいいけど
無関心な表情の彼は歩いた
向かう先など なかったのだけれど

交差地点 溢れる人間
汚い世の中だ 呆れていながら
生きる為に灰色の空気を吸って行く

鳴りだした信号は赤色で
この足を前へと動かした
突然の悲鳴と声
白い煙が広がって 闇の中


響きわたる雷 耳を塞ぐ
ぽつぽつ 滴が落ちて跳ねた
偽善者な態度を彼女は持ったまま
交差点へと飛び込んだ

世界心中 揺れる時間
綺麗な世の中 壊さないように
無駄な命を求めたあの人に

鳴りだした警報が伝える
全体を覆ったのは黒い煙り
涙の表情に生きたいと強く
願っていた


彼女は沢山の人を押し退けて
真ん中 交差地点でうずくまり
その時の空気が赤くなっていた
彼女の存在は消えてしまった
彼だけは
彼女が確かにこの世界にいたこと
忘れないようにした

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

偽善者は救われない

テーマ「悲劇」

閲覧数:78

投稿日:2013/07/05 21:38:52

文字数:377文字

カテゴリ:歌詞

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