初めは小さな光だった
風が運んだ笑顔とともに 握った手のひらの温もりが
わたしを柔らかくした
等しく降り注ぐ太陽は 時に残酷で
あなたに撫でられた淡い熱が 消えてくれない
此処にいるのが 誰で 誰であろうとも
濡れた瞳を見つめて
幼い吐息を ひどく ひどく愛おしんで
温めてくれるのでしょう
わたしでなくても
わたしでなくても
いつしか大きな光になった
何もかもを包み込むよな
驚くほど遠くにいたから 小さく見えていただけ
知らない場所でのあなたの姿 とうに聞き飽きた
無邪気に見上げてたあの頃には もう戻れない
わたしの全てを 白く 白く染め上げる
歪んだ心でさえも
眩い光を 強く 強く浴びるほどに
この身は凍えてしまう
ひとりにしないで
ひとりにしないで
冷たく頑なに閉じたこの部屋を照らし出す
ランプでいてほしかった
此処にいるのが 誰で 誰であろうとも
濡れた瞳を見つめて
幼い吐息を ひどく ひどく愛おしんで
温める
腕を伸ばして 強く 強く求めても
翳した指の隙間から
あなたの光が 零れ落ちてゆくほどに
すべてを憎んでしまう
抱きしめても 風のようにすり抜ける
散らばって 暗い影を照らし出す
わたしでなくても
わたしでなくても
コメント0
関連動画0
ブクマつながり
もっと見る私の考える「愛」の価値観を、誰かの台詞風の文章に起こしたものです。歪んでます。
「彼女」を好きな「僕」が第三者に、愛とは何か?という問いに対する自分の答えを言っている設定です。
「優しい? 価値観が合う? 自分の話をよく聞いてくれる? ……笑わせるね。そんなお粗末な理由で愛してるなんて、よく言えたも...愛とは何か?【考えてみた】
鈴本キョウコ
月の泣いた夜に ひとりきり 何を想う
冷えた肩を抱いて 冴えた目をきみは閉じる
何度でも呼んで 何度でも呼んで
いつでも迎えに行くから
空白の底に宝石を詰めて 安らぎをきみに
sheep きみの横顔に唇を落としながら
熱を帯びた手を握り 優しい朝日を祈る
流れ星を捨てて 光る雪の絵を飾る
大事なもの...ゆめひつじの眠り歌
鈴本キョウコ
[1a]
使い捨てのハブラシ
汗の残る抜け殻
空っぽのようなわたしに
今週イチのごほうび
触れたとこは溶けてく
痛むとこは消えてく
安っぽくならないように
もっと愛されるように
[1b]...ハートマーク
いちはる
揺れる海へ沈む
力尽きて 涙の水槽を漂う
君の愛を吸って 干からびた肺で呼吸した
朝が来れば 今より息が詰まりそう
揺れる光 見つめ 手を伸ばすこともできなくて
足が軽い 宙へ浮かぶ 何処か遠く 君の元へ
目を閉じて祈るのは 今日より悲しい明日
君のいない世界で 幸せは望めない
ひんやりと身体ごと ...私の水槽
鈴本キョウコ
ほつれてゆく結び目 そっと指の先でなぞりながら 見上げた月夜に 蝶は ひらり 舞い遊ぶ
この世を騒がす傾城なれど
ひとりの心を掴むことすら
できず また今宵もただ 嘘と欲重ねては
遊女が辿るその悲しい末路
閉じ込められつづけた籠の鳥
華やかな花魁 その裏に隠れた憂いを
溺れたのは一夜の夢
甘美な嘘と...蝶々結び
メノウ
ひとひらの花びらが今
ゆらゆらりゆらゆらりゆれ
その姿月影がほら
目の前に映したよ
露ほどの涙雨今
ぽろぽろりぽろぽろり舞い
花びらと混ざり合い
手を伸ばしたその先の闇へと
消ていったの
君と見たあの夜桜は...涙桜の記憶
優羽姫
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想