私の考える「愛」の価値観を、誰かの台詞風の文章に起こしたものです。歪んでます。
「彼女」を好きな「僕」が第三者に、愛とは何か?という問いに対する自分の答えを言っている設定です。



「優しい? 価値観が合う? 自分の話をよく聞いてくれる? ……笑わせるね。そんなお粗末な理由で愛してるなんて、よく言えたもんだ。それは純粋に相手のことが好きなんじゃなくて、他者に認められる、大切にしてもらえる自分が好きなだけじゃないか」

「相手が受け入れてくれるから好きになる、なんていうのは本当の愛じゃない。そんなのはただ、自分の居場所を欲する人間がそのために他人を利用する為の、言い訳だ。愛という綺麗な言葉で汚いエゴを覆い隠して、我儘な願いを通そうとしているだけだ」

「本当の愛っていうのは、もっとドロドロしてるんだ。砂糖を焦がしてコーティングしたお菓子みたいな、綺麗なものなんかじゃない。相手に拒絶されて、怯えられて、死ぬほど嫌われて。それでも支配したいって願うこと。手に入れたところで利益なんてないのに、自分の全てを犠牲にしてでもこの手に届くところにいてほしいって思うこと。それこそが、本当の愛だと思うよ」

「相手の都合も考えずに自分の欲のままに動く、そんなのはただのエゴだって? 確かに、相手のことを愛してもいないのに支配しようとしているのならエゴだね。執着でしかない。でも僕は彼女を愛している。僕の愛を、僕のことが死ぬほど嫌いな彼女にも理解させられる自信はあるよ。彼女の素晴らしいところを百個挙げろと言われたら、一月かけてでも見つけ出してみせる。彼女を泣かせてみせろと言われたら、どんな手を使ってでも、暫くは僕に抵抗する気も起きなくなるまで泣かせてみせるよ。彼女が何を愛し、何に怯え、何に価値を見出し、何を護りたいと思っているのか……それくらいは理解していないと、本当の意味で支配することなんて出来ないからね」

「やろうと思えば、彼女を喜ばせることだってできる。楽しませることも、プライドを満たすことも、心地の良い関係を作ってやることも。ずっと彼女を見てきたからね。でもそうやって彼女の機嫌をとった結果として好いてもらったところで、それは彼女からの愛じゃない。だって、僕が彼女を幸せにすることを止めれば、彼女は僕を好きじゃなくなるんだろう? そんなのを、僕自身への純粋な愛と呼べるかい? 愛という綺麗な言葉で汚いエゴを覆い隠して我儘な願いを通そうとする、そんな卑怯な人間にはなってほしくないんだ。本当の愛じゃないなら彼女からの好意なんて要らない。だから僕は遠慮なんてせずに、彼女を支配しようとする。それが僕からの、嘘偽りない愛だから。こんな僕の本性を、本質を理解した上で彼女が僕を愛してくれるというのなら、僕は喜んでその愛を受け取るよ」

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愛とは何か?【考えてみた】

愛について本気出して考えてみたらいつでもこんな思想に行き着くのさ

ツイッターのこちらの呟き(https://twitter.com/arkyork20rkrk/status/714098386585067520)に結構共感してもらえたので書きました。

皆さんは愛ってなんだと思いますか?
「自分の持ち得る力の全てを使って相手のためになると信じる行動をすること」?
「愛した翌日には消えてしまうほど儚い刹那的なもの」?
あなたが信じるならばどれも正解です。
ですので、ぜひ一緒に本気出して考えてみませんか?

閲覧数:728

投稿日:2016/03/29 02:52:57

文字数:1,170文字

カテゴリ:その他

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