男の子は急いでお城に向かいました。
町とお城つなぐ長い一本道を走っていると、前方から紫の騎士がやってくるのが見えました。
紫の騎士もまた、王様に命令されて、黄色い男の子を足止めするように言われていたのです。
騎士は腰に下げた剣を抜き、男の子に切りかかりました。
男の子はそれに応戦しましたが、だんだん追い詰められて、ついに剣を弾き飛ばされてしまいました。

男の子が絶体絶命に陥ったちょうどその時、空からやわらかい光が差し、その光とともに桃色の天使が、両手を広げてくるくると回りながら降りてきました。
天使は男の子のことを雲の上から、ずっと見守っていたのです。
天使は騎士と向かい合わせになるように降りて言いました。
 わたしとい・い・こ・と、しなぁい?
天使は騎士の注意が自分に向いている間に男の子にお城に行くように促しました。

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虹色のおとぎ話3

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投稿日:2009/03/14 09:11:03

文字数:365文字

カテゴリ:小説

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