毎日みくみくで脳内フルみっくです。 音楽も絵も才能皆無なので、妄想を書き散らすことしか出来ませんが、よろしくお願いします リンレン好きです ルカも好きです ミクもカイトもメイコも好きです てか、ボーカロイド全般好きですww
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「なんで、・・・あんたがそれを知ってんのよッ」
「私これでも二人が良い関係になるように影ながら努力してんのよ? ま、あれは完全に王の天然だけど」
こそこそとしている姫と女王に王は声をかけました。
「二人ともなに話してるの?」
「なんでもない。女の子同士の秘密なんだから」
姫は答えながら立ち上がり...桃桜姫と薔薇の女王9
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王はなんて物持ってるんだと言いたげに姫を見ます。姫はすぐに否定しました。
「な、なにそれ? 武器なんて一つも持ってない」
「いんや。あの時は持ってたぞ。高々と振り上げてたじゃないか」
姫は必死で記憶を手繰ります。
「高々と・・・振り上げる・・・」
ぶつぶつとつぶやいたあと、ようやくその言葉に当...桃桜姫と薔薇の女王8
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「ねぇ、なんで二人は戦っているの?」
「あんたには関係ない」
女王に睨まれながら即答されるも、ここで引き下がってはまた戦いが始まってしまう、と思った王は勇気を振り絞り睨み返しました。
女王は王がすぐに引き下がると思っていたのですが、意外にも睨み返してくるのでたじろいでしまいました。
「な、なによ...桃桜姫と薔薇の女王7
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その頃、女王は姫と対峙していました。
女王はがむしゃらに走り続け、いつのまにか庭へと来ていたのです。そこには姫が待ちかまえていたかのように立っていました。女王は気持ちを切り替え、余裕のある笑みを見せつけました。
「何しに戻って来たのかしらね。森の奥でおびえながら隠れていたのではなくて?」
「・・...桃桜姫と薔薇の女王6
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しばらくして森の奥の小人たちの家の前には、スカートをたくしあげている姫と、殺気に満ちた目をした女の子が対峙していました。女の子とはもちろん女王のことです。
正直姫はあまりやる気がありませんでした。自分がそれなりに強いということを知っていたからです。向こうから申し込んできたとはいえ、もし大けがをさ...桃桜姫と薔薇の女王5
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そして小人たちの家ではすっかり小人たちとなじんだ姫が一人で留守番をしていました。
「んー!! やっぱみんなといるのも楽しいけど、一人になりたいときもあるのよねー」
上半身を伸ばしながら、姫はベッドに寝転がりました。
「ふあー。ねむい。でも今寝たら夜寝れなくな・・・・・・zzz」
それからしばら...桃桜姫と薔薇の女王4
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時は少し戻って前の日の昼。女王の魔の手から逃げ延びた姫は森の奥の方に向かっていました。
しかし、前日に降った雨で足場は悪く、進むことが困難でした。どこかで休みたいと思っていた姫はある小さな家を見つけました。
その家の屋根はとても低く、姫はかがまないと中に入れませんでした。家に無断侵入した姫は物...桃桜姫と薔薇の女王3
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女王は使用人に、姫を殺して夕食に出すように命じました。
しかし使用人は気が弱くそんなむごいことができるはずありません。なので姫を殺さず森の奥へ逃がし、鹿の肉を用意することにしました。
その夜、食卓ではいつもより早く女王が席に着いていました。そこに、やたらテンションの高くした王が入ってきました。...桃桜姫と薔薇の女王2
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むかしむかしあるところに、とある魔法の鏡を持つ女王がいました。
その鏡はなんと自我を持っており、喋ることが出来たのです。噂によると質問すればなんでも答えてくれるとか。
「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番強いのは誰かしら?」
「もちろんそれは女王様っすよ。何回言ったらわかるんすか」
これが女王の日課で...桃桜姫と薔薇の女王1
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少年があの浜辺についたのは夜でした。そこには誰一人いませんでした。
少年は次の日の夜まで待つつもりでした。そして少女が現れなかったら、いさぎよく帰るつもりでもありました。
岩に腰掛けて海を眺めていた少年は無意識に人魚の歌を口ずさんでいました。ちょうど一曲歌い終わった頃、誰かの足音がしました。
あの少...人魚レン7
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少年は超巨大タコにマグロを差し出そうとしました。しかし超巨大タコは少年の存在に気づいていません。少年は超巨大タコを力一杯マグロでつつきました。やっと超巨大タコは少年の存在に気づきました。しかしどういうわけか、超巨大タコはそれを攻撃してきたものと認識してしまい、少年を足ですくい上げてしまいました。
あ...人魚レン6
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王宮の暮らし慣れてきた頃、庭でお互いの花冠を作っていた二人は、兵士たちがなにやら騒いでいるのに気づきました。
少女が向こうから走ってやってくる鎧をつけた兵士に尋ねました。
すると兵士は、
「化け物だ!!海に巨大な化け物がいる!」
と叫びました。
少年と少女は走って海へと向かいました。
海に着くとあた...人魚レン5
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ある日、少年は少女が口ずさんだ歌を何となく聞いていました。その歌は少年が知っている人魚の歌とよく似たメロディーでしたが、歌詞は違うようでした。
ある人間が恋をした
とても美しい人だった
声を聞くことはできなかったけどずっと一緒にいたいと思った
その人が寂しそうに海を見ていた
海に...人魚レン4
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ようやく帰ってきた少年を姉は叱り、そして抱きしめました。
しかし、どこか呆然としている弟に気づいた姉は理由を尋ねました。
ぽつりぽつりと経緯を説明する弟の話を聞いて、姉は確信しました。
「あなたはその子に恋をしたのよ」
そう諭された少年はびっくりすると同時に納得もしました。そしてますます、少女のこと...人魚レン3
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海の上はあいにくの曇り空でしたが、少年は物珍しそうに、きょろきょろとあたりを見渡していました。
そうしている内に、空にどす黒い雨雲が現れました。
姉は経験上その雲が嵐の原因だと言うことを知っていたので、海に戻ろうとしましたが少年の姿が見あたりません。
しばらく探しましたが、次第に風も強くなってきてい...人魚レン2
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むかしむかしあるところに人魚たちの間で歌い継がれている、ある言い伝えがありました。
人魚が人間に恋をした
どうしても人間に会いたかった
悩み苦しみ切望して魔女に懇願しにいった
声と引き替え人間に だけど海には入っちゃだめよ
魔法が解けてしまうから
人魚は劇薬を飲み干した
...人魚レン1