むかしむかしあるところに人魚たちの間で歌い継がれている、ある言い伝えがありました。
人魚が人間に恋をした
どうしても人間に会いたかった
悩み苦しみ切望して魔女に懇願しにいった
声と引き替え人間に だけど海には入っちゃだめよ
魔法が解けてしまうから
人魚は劇薬を飲み干した
人魚は早速会いに行った
人間は人魚に恋をした
話すことはできなかったけど人魚はとても幸せだった
ある日海が恋しくなった
二人で海に泳ぎに行った
魔女の忠告なんて忘れて人魚は海に入ってしまった
人魚の本性を知った人間
騙していたのかと罵倒して腕つかむ手を振りきって
人魚を置き去りにしていった
待ってと叫べなかった人魚
去っていく背中が歪んで見える
絶望に打ちひしがれて人魚は行き場を失った
それでも人魚は人間を信じて浜辺で帰りを待ち続けた
けれども願いは想いは届かずついに人間は来なかった
人魚は干からびて死んでしまった
「これはなんのおうた?」
後ろからだっこされていた男の子が、顔を上げました。
「ある人魚の悲しい恋の歌よ」
少年を膝に乗せ、おなかのあたりで手を組んでいた姉は答えました。
けれども男の子はあまりよく分からなかったようです。首を傾げていました。
そんな弟を見て姉は微かな笑みを浮かべ、言いました。
「いい?絶対人間には恋しちゃだめよ」
「どうして?」
「こんな悲しい思いはしたくないでしょう――」
それから十年の月日が流れました。
とある大陸の程近い海底に、美しい人魚たちが群をなして暮らしていました。
その中に住んでいる男の子は少年になり、十五歳の誕生日を迎えていました。
人魚は十五になると成人として認められるようになります。そして成人として認められたものだけが、海の上に行くことができるのです。
たいていの人魚は、海の上へ行くことに憧れるのですが、少年はどういうわけか全く興味がありませんでした。
なので姉に誘われたときも、断るつもりでしたが半ば強制的に連れられ上に行くことになったのでした。
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