男の顔を見た瞬間、時間が止まった気がした。

「マスター…」

帯人が男から距離を取るかのように、抱き寄せる。

「嘘…。女?」

声や体格は男なのに顔は女である。

「…ビックリしただろう?」

相手はニコリと笑う。

「でもね…?」

次の瞬間、姿や声、喋り方が変わる。

「アタシは女よ」

紫色のロングヘアを揺らしながら近付いて来る。

朱色の瞳が紅く染まって行く。

「…っ!?」
「帯…っ!!?」

帯人が見えない何かに吹き飛ばされる。
有紗は首を絞められる。

「あの方は生きて連れて来るように言われたわ。でも…」

さらに力を加える。

「ぅ…」

有紗は苦しくて顔を歪ませる。

「アタシは、死に顔を見たいのよ」

だんだんと、意識が遠のいて行く。

「……」

有紗はゆっくりと瞼を閉じる。
それを見た女は笑った。

次の瞬間、手が離れた。
いっきに空気が入り噎せる。

「げほっ、ごほっ…」
「マスターしっかりしろ」

有紗は誰かに支えられているのに気付く。

「…和音?」

肩で息をしながら、上を見る。

「紫姫…まさか、お前が来るとはね」
「シキ…?」
「私と同じ殺戮型だ」
「え…?」

まだいたんだ。
有紗の瞳が赤色に光る。

「おい!?」
「ぅああぁぁああぁ!!!?」

和音の腕から抜け出すと、異空間から呼び出した刀で紫姫の腕を斬り落とす。

「何お前。弱いな」
「っ…」

紫姫は血が流れ出ている左肩を押さえて有紗を睨む。

「お前などを必要とする理由がアタシには分からないわ…!」

叫んだと同時に影が揺らめき、有紗に襲いかかる。

「…こんなんじゃ俺を捕まえる事すら出来ない」

刀を横に振り、斬る。

「さっさと諦めろ。コピーじゃオリジナルには勝てないんだよ」

有紗は刀を紫姫に向け笑う。

「チッ…」

紫姫は目を瞑ると影に包まれる。

「!?」

影から腕が伸びてきて、腕を掴まれる。

「俺を出したのはお前が初めてだ」

影が消えて現れたのは男だった。

「…性別を変えられるのか」

有紗は睨む。

「へぇ。お前、可愛い顔してんじゃん」
「な…!?離せ…っ」

顎を掴まれ、上を向かされる。

「離せって言ってるだろ!!」

有紗は殴ろうとするが、手首を掴まれてしまう。

「離せ―…」

有紗は目を見開く。
その場にいたKAITO、AKAITO、帯人、和音は動く事が出来なかった。

帯人だけは殺気を出している。

「な…何するんだ!!」
「え?キ…」
「わー!!?」

急展開に誰もがついて行けずにいた。

「お前…俺のマスターに何して…」
「ちょ!?待ちなさい!」

有紗は帯人に抱きついて押さえる。

「何この展開…」

和音はため息をつく。

「…仲間が増えたから良いんじゃないですか?」

KAITOは苦笑いをしている。

「ライバルが増えたけどな」

AKAITOは呆れた表情を浮かべている。

「マスターを、あんな奴に渡すほど心広くないですよ?」
「俺だってそうだ」

KAITOは笑顔で、AKAITOは仏頂面で紫姫を見ている。

「あ、俺の事は紫音って呼べよ?」
「あーはいはい。シオンね」
「宜しくな、有紗♪」

紫音は有紗に抱きつく。

「おい。有紗と呼んで良いのは私だけだ」
「ンなもん知るかよ」
「はいはい、喧嘩しないの」


急展開していた頃、闇は徐々に有紗達に近付いていた。

「有紗…。早く本来の姿を見せて頂戴?」

女は赤い唇を吊り上げる。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

闇にレクイエムを___敵→仲間…?

……久しぶりに書いた結果がこれかよ!
本当、分かりにくい文章でまじサーセン((

えっと、とりあえず敵から仲間になったと言うのが分かれば良いんです←←

適当?
そんなの知ってますy((

なんか久しぶり過ぎて書き方とか名前とか忘れてしまった(殴


あれですよ←
KAITO達の恋のライバル増えちゃった的なww
消しちゃうより、そっちの方が楽しいかなぁ…とか思っちゃたr(ry

中傷とか文句とかダメ出しコメントしないで下さいねー?
するくらいなら見なかった事にして忘れて下さい

趣味程度の駄作なんでー
分かりにくい内容だって事くらい知ってますから


そろそろ終わらせたい…((
終わり方は、もう決まってます


そろそろド下手な絵も載せたいな…とか思ってます


長いとか思ったら負けですy((黙れww

閲覧数:241

投稿日:2010/09/20 23:54:28

文字数:1,464文字

カテゴリ:小説

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