あなたの寝息は酷く静かで。
微かに上下する胸元に この世の平穏を感じた
あなたの細く豊かな髪が 純白の布地に散らばるさまは 
懸命に枝葉を伸ばす大樹を思わせた

等間隔に時を刻む秒針の音は非情の表明。
(ずっと心待ちにしていたこの時を)
眼下に広がる豊かな街は あなたが治めた栄華の跡
人も家畜も、野犬でさえ 心から幸福そうに思われた

「最期くらいは親子水入らずで」と涙ながらに身を引いた医者と重臣は
今も分厚い扉の向こうに控えているはずだ
閉ざされたこの部屋にはあなたと私しか居はしない。
(ずっと心待ちにしていたこの時を)
(父子に生まれていなければ、この想いは叶ったでしょうか)

ライセンス

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捨ておく

絶対に結ばれることのなかった切ない恋情。
タイトルの通り「捨て置く」のは本来抱いてはいけない父への想いと別れ。
特殊な設定ですがひとりでもなんかいいな、と思っていただけたら幸いです。

閲覧数:19

投稿日:2021/06/30 23:20:33

文字数:293文字

カテゴリ:歌詞

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