狭い箱の中に入れられ外には出られない
次のご飯が出てくるのをぼんやり待っていた

発射準備の合図の音
心の準備も出来ないまま
発った速度はこれまで
感じたこともない程速すぎて

押し潰される体 響く轟音
催した吐き気と頭痛に僕は釘付け
恐々覗く窓の外は

広い空を見ていた
どこまでも続く青い世界
浮かぶ体 ふわふわ
戸惑う心もどこかふわり


遠く強い光を放つ 綺麗な星たちは
昔 どこで見たのだろうか 記憶の中にいた

スピーカーのガクシャの声
『僕は元気だよ』返事をして
繋がれた鎖から重さ消えたのが
少し怖いだけ

「待て」と言われたら ずっと待っていた
『ご褒美』と『怒られるのが怖い』 ただそれだけ
欲しかったのは手の温もり?

青い星を見ている
気づけばどこかの暗い世界
回る部屋がくるくる
僕の心も置き去りにして



縛るものもないまま

鼓動の音だけがする

そうか、これが『自由』か。
もうスピーカーも途絶えたまま
上がり始めた温度
だけど部屋からは出られなくて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

実験体Aの記憶

モデル元はスプートニク2号の宇宙犬ライカ。

周水音贄さんの作品への応募用です。
https://piapro.jp/t/HNTG

音合わせ用
https://piapro.jp/t/0Za1

閲覧数:187

投稿日:2023/05/20 23:56:51

文字数:442文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • 周水音贄

    周水音贄

    ご意見・ご感想

    返事が遅くなってしまいすみません

    2023/05/29 21:53:29

    • backwater

      backwater

      大丈夫です。

      2023/05/29 23:12:34

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