皆さんご注目ワンツースリーはいっ
難解な魔法に見える一瞬の技
平然とやってのけるマジシャン
賞賛と喝采が彼らを包んでく
ざわめきを遠巻きに眺めてはため息
真似もできないままの見習い以下
切れても繋がるロープは切れたまま
濡れない帽子の中身はビッチャビチャ
みんなは不思議な世界を待っている
謎に満ち驚きに溢れ輝く世界を
色んな技があるのは知っているんだ
注目させ安心させ驚かせ笑わせる
解かれた謎を追えば必ず辿り着く
きっと不器用だって習えばできる
袖口から万国旗すら出せない
背中の鳩はいつも眠ってる
水中脱出なんて死んじゃうよ
もう失笑すらしてもらえないさ
高名な魔術師がこう言ってた
「魔法に見えてこその奇術師だ」って
そして彼らはいとも容易くこなしてく
隙無く滞りなく紡がれる魔法たち
みんなの見通した世界は当たり前
期待を超え予想を裏切る計らいが生業
様々な見せ方を誰もが研究し尽くしてる
視野を操り意図を隠してお披露目の時を
一緒になって拍手してる場合じゃないぞ
もっと不器用なりに考えないとだよね
潜ませたハズのコイン無くして
咲かせるはずの花はいつもボロボロ
ハンカチはボタンに引っかかって
パニックで台詞もたどたどしい
ある日路地裏でいつもの練習中
変な緑色の猫が目の前で呟く
「成功させる気があるのかい?」って
そんなのわかってるようるさいな
みんなが出来る世界が見えないんだ
指が滑り段取りが崩れ惨憺たる結末
「あの子どもたちに見せてごらんよ」
馬鹿言うなよいつも笑われてるんだ
「君にさっき魔法をかけたからさ」
イライラして酷い手元が更に狂う
「魔法は10分だけ今しか無いんだよ」
面倒くさいから仕方なく言うことを聞く
ほら上手くいかないほら失敗ばかり
ニヤニヤしながら眺める猫に腹が立つ
「僕にもやらせて!」子どもが駆け寄る
見たまま触ったまま四苦八苦しながら
口下手でするアドバイスは良く聞こえない
とうとうコインは花束に生まれ変わった
「やったね!すごいね!」満面の笑みで
見つめられたらどうしていいかわからず
次々に子どもたちが寄ってきてもみくちゃ
簡単なタネをすぐに吸収し実りは早い
あんなに辛かった視線が笑顔になってく
どうしてかなとても不思議な気持ちなんだ
だって結局何も出来ていないんだよ?
一体全体なんでこんなに笑顔なんだ
不器用な奇術師はそれから子どもたちを巡り
「夢を与える奇術師」から「夢を叶える奇術師」に
高名な魔術師が苦笑いで呟いた
「あんな魔法は私たちに使えない」
緑色の猫が路地裏で笑って呟いた
「あれのどこが不器用なもんか」
今日もどこかで奇術の出来ない奇術師が
小さな魔法を生み出しているかも
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