――お前のせいだよ、カタストロフィ。





≪カミサマネジマキ【自己解釈】Ⅰ≫





 私はスーパーパワフルな天才科学者よ! こんなカオスで混沌な世界に新発明をもたらしたわ!
 ――テレビでなんだか白衣を着た(すげーおっぱいでかい)女性が胸を張って笑っていた。

「訳わかんねえよ、どういうこったそりゃ?」

 引きこもりな俺だが、そういう非科学的なものには興味がある。なんだろう……ちょっとだけ覗いてみるかな。







 私は天才科学者よ。最近の世の中の混沌っぷりはひどいったらありゃしないわ。人が人を傷つけあって……そんな世界、正直私は嫌よ。
 だから、作り上げたの! これを!
 え? この小さな箱がなんだって? これは“人類すべての願いを叶えてくれる”不思議な不思議な箱よ。なんとも素晴らしいじゃない!
 『果実の香りにつられてみてはいかが?』っていうキャッチコピーなんだけどこれってこれってどういう意味かといえば、エデンの木の実ってあるでしょ? 知恵の木の実とも言うけど。そうそう、それ。それにかけてみたの。機械仕掛けのカミサマがこの中に入ってるのよ。どう、大発明でしょう?





 マキといった科学者は『カミサマネジマキ』なるものを開発して、それを発表したのはその引きこもりが偶然見ていたテレビショーがはじめてのことだった。
 ……さて、ところで気になることを教えておくとしよう。
 もし、そんな新商品が発売されたとしたら、普通の人間ならどう考える?


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

カミサマネジマキ【自己解釈】Ⅰ

「それではさよなら、またいつか。」


本家様:http://www.nicovideo.jp/watch/sm18511216

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投稿日:2012/08/02 19:12:34

文字数:648文字

カテゴリ:小説

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