ウェルツの古時計

CHORUS:
Ninety years without slumbering,
Tick, tock, tick, tock,
His life seconds numbering,
Tick, tock, tick, tock,
It stopped short
Never to go again,
When the old man died.

ウェルツの街には大きな時計塔があります。
ウェルツの街は、歴史ある街として有名です。
ウェルツの街には、一軒の時計屋があります。
それは、いつでもそこにあり、どこにもない店です。







ウェルツで有名な物と言えば、美しい街並みと町の中央に位置する広場に建つ時計塔。
けれど、それ以上にウェルツは双子の町として有名だった。
人口の3割強が双子と言う世にも珍しいこの街では、どこに行っても双子がいた。

双子は、この街では幸福の象徴とされていた。
実際、ウェルツの双子は揃って幸福そうに長生きした。

「双子は、1つの魂を分け合っているものだから」

同じような人生を歩み、同じように生きていた。
歴史あるウェルツでは。

「けれど、この街でただ一人だけ双子として生まれるはずだった子供がいた。」

その子供の片割れは、生まれてきた時にすでに息をしていなかった。
その子供は今14歳。名前をノシュと言う。

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ノクターンの森で    Ⅰウェルツの古時計

ノクターンの森で

第1話(序章) ウェルツの古時計

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投稿日:2010/03/18 18:52:32

文字数:593文字

カテゴリ:小説

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