壊れ果て 全て失った世界
最後の音色もやがて消えるだろう
枯れ果てた この地面のように

石を蹴り 水に飢え 影は伸びて
かつて水が 流れた 河原を歩く

見渡して 見えるのは 沈んでく陽
それと誰かが置いていったピアノ

ペダルは朽ちて 使えなくて
所々 ダメみたいね
でも
それがなんだというんだろう
そうだ音は鳴る

白黒だけの 終末世界に
最期の旋律を奏でようよ
風にのせて 音は流れていくさ
奏者の 想いが続く限り

苔が生え 侵食する ビルの街で
灯火は 暗がりに ぽつりぽつり

風は止み 音もなく 時は過ぎる
あれは誰かが弾いていったピアノ

楽譜は汚れて 読めなくて
次のコード 分からないや
でも いいの 完璧じゃ
つまらない そうだろう

彩りのない 終末世界で
華やかな音色を 奏でようよ
曲は続き 終わりは見えないけれど
奏者の 終わりは近いようだ

デクレッシェンドな
演奏になっても
ピアニッシモな 心拍数でも
メトロノームは 時を刻み続けて
フェードアウトを許さない

白黒だけの 終末世界は
やがて 無へと還るだろう
それまで音色は 途絶えないだろう
最期は それまで続いていく

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

終末世界に奏でる最期の音

歌詞募集するかもしれないので参考で置いておきます

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投稿日:2021/04/26 19:06:39

文字数:508文字

カテゴリ:歌詞

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