【オリジナル】傘の華【V＿flower】

愁いを帯びた一輪の華　道端に咲く一輪の花
其処に一つの影が　ふっとして顔上げ虹の花

紫陽花さんは言いました。
「ちょっと寄り道してかない？」
其処に一つの影は言いました。
「ちょっと寄り道してこうかな」

雫滴り落ちる空模様　グレーの空、嗚呼綺麗だなあ
嗚呼愁いを帯びた一輪の華　ぱっとすかさず咲きました。
嗚呼雫滴り落ちる空模様　グレーの空、嗚呼素敵だなあ
道端に咲く一輪の花　僕はすかさずそれを握りしめた。
――ああ。

蝸牛（カタツムリ）さんは言いました。
「どうか僕を助けてください」
其処に一つの影は言いました。
「そうかそうか君を助けましょう」

――嗚呼。
愁いを帯びた一輪の華　ぱっと傾けて雷LIEらぁ
嗚呼湿るグレーの空、　ぱっと明るくいきましょう？
道端に紫陽花さん　僕はすかさず華を傾ける

雷LIE来
藍哀会

――嗚呼……

梅雨入り雨、土砂降り　ぱっと傘を咲かせて雷LIEらぁ
嗚呼湿るグレーの空模様　ぱっと傘を咲かせていきましょう。
梅雨入りの雨、水無月。　さぁ、ぱっと傘を咲かせましょう？
綺麗だね、傘の華さ。　――嗚呼
紫陽花さん、こんにちわ。
蝸牛さんも、こんにちわ。
僕は今日も元気です。

其処で一つの影は傘をクルクル回し、
影だけど、微かに笑った。