A1
少年は 手紙を書いて 風船に括りつけた
誰にも読まれないようにと 空へ飛ばした
風船は 空高く飛んでいき 消えていった
きっと 川か海に落ちてゴミになってゆく

B1
ガラス窓に映る 自分の顔と星空
どちらを眺めていたのか 僕にはわからない

S1
少年の記憶には ある一人の少女がまだ生きていた
共に歩むはずだった日々はすべて
いつか夢の中に消えて 空へ昇っていった
一人だけで生きる 苦しみが残った

A2
想いは空の彼方に 託したままで
すべてを忘れて 生きようと心に決めた

B2
叶えられなかった幸せを 代わりに叶えよう
誰にも負けないくらい 必死に生きていこう

S2
少年は苦しみを隠しながら 幸せを追い求めた
自分の中に今も生きる 人のために
学歴や結婚 地位に名誉 人以上の幸せを
僕は手に入れたよ 君よ 見ているかい

(Intro)

C3
病室のガラス窓を 少女は眺める
「この苦しみを乗り越えられたら
本当の幸せを 見つけたいの」
D3
忘れていたと思っていた苦しみが
自分の胸に 落っこちて刺さった
幸せのためにもがく そのためだけの日々が
その苦しみで成り立っていたこと

A3
男には 妻がいた かつて世界一の美女も
今では 世界一の老婆となって男と生きる
男は 少女のことを全て妻に話しだした
うなずいて ほほえみながら 妻は全てを聞いた

B3
男はもう幸せを 探すのをやめた
誰にも負けないくらい 苦しむのもやめた

S3
最期に男は夢を見た 少女に言葉を伝える夢を
風船の手紙に書いて忘れようとしたことを
少女は少年を抱きしめて 満面の笑みで答えた 
「あの手紙読んだよ ずっと待っていたよ」

A4
少年と少女は蝶になって 窓の外へ飛んでいった
少年は安らかな笑みで 空の風を昇っていった
「なんて幸せな 人生だったろう!」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

風船手紙

昔書いた詩?を歌詞として書きなおしてみました
またこんど自分で曲つけます

閲覧数:113

投稿日:2015/07/01 17:32:12

文字数:786文字

カテゴリ:歌詞

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