白妙の少女と機械竜
―これはおとぎ話じゃない か細く呟いた
足枷を引きずって 窓に身をやる
あなたのこと忘れないよ
耐え切れず逃げ出して 蹴つまずいて転んで
擦りむいて 泣きそうで でも、押し殺して森のほうへ
あてなく辿り着いた奥底 眠る竜は機械仕掛けの貌で
少女の吃驚に目を覚ます
鳴り渡る轟音に ざわめく森
ひとつ 心臓が大きく動いた
呆然、あなたに敵意はないこと なんとなく わかったの
意味のない命に 消えたい日々に終わり告げる
「友達になって」
君の高い肩に 気持ちいい風に身を任せて 遠くへ行こう
「ねぇ、足元ふまないで わたしの好きな花があるの」
もう、なにもこわくはない 君を愛したら モノクロの滅ぶような
ふたり 巡り歩いた 山や海を越えてきた
それでも残る傷は まだ、抱きかかえて胸の奥へ
果てには辿り着いた故郷 変わらないね
目撃者は叫んだ 『最終兵器が目を覚ました!』
「わたしの友達はそんなのじゃない!」
跳梁跋扈に耳をふさいだ 艱難辛苦が体を刻んでく
なんでなの 辛くてたまらないよ
意味のない命に 意味のない命に終わり告げる
「全て焼き尽くせ」
意思のない君に 心のない令に少女は何かを失くした
放熱中の君に抱きついた 頬が少し焼け爛れた
もう、何も怖くはない 惆悵の昏い街へ 君とならできるような
誰もいなくなれ
ああ、わたしが何をしたって言うんだよ
思い出すんだよ 悪意のない迫害を
鏖戦のオプラ 放った
煤黒く染まる服と心 焼いて壊して過去もなにも無くなった
街を包んだ火に 止まない悲鳴に終わり告げることできなかった
血を流すよりも 復讐よりも 大切なこと
絞り出すように 掠れた声で
「やっと気づいたの 意味のない命だ 意思のない君がわたしを殺して」
動かない君 貫いた一閃
崩れゆく君に 消えゆく夢に終わり告げるだけ
「いかないで!」
とめどない涙 滲む姿 叫び声は空を裂いた
足もと咲いてた花 錆びついた歌
君に会えてわたしは―
”これはむかしむかしの話 黒い魔女と竜は
勇気ある者たちにうち滅ぼされ 平和がまた戻りました”
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↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲

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