・・・それにしても、この前の夢、びっくりした。

だって、好きでもないがくぽと私が《カップル》だったんだもん。

・・・まあいいや。明日も部活あるし、寝よっと。


おやすみなさーい――――



――――は!?
は!?え!?嘘、そんな馬鹿な!

私はまた夢を見て、その内容を覚えていた。
なのに、なのに―――!


なんで夢に出てきたのがまた‘がくぽ’なのよーーーーー!


おかしい。今回ばっかりはおかしい。
この前見た夢は、なーんか変な空間に2人だけでいた。
でも、今日のは普通に歩いていた。リリィもいた。クラスの皆もいた。
なんで私、自分からがくぽに声かけてんのさ!?


・・・疑問は解けそうない。そういうときは、友達に聞いてみよう!

まずはリリィ。
夢に出てきた人が分からないようにそこら辺はオブラートに包んで聞いてみた。
「ねぇ、リリィ。私ね、こないだ2つ、夢見たんだ」
「へぇー、どんなの?」
「え!?ま、まぁ、そこら辺はいいじゃない!」
危なかったー。リリィは鋭いからなー。怖い怖いw
「で、えっとね、その夢には、男の人が1人ずつ出てきて、どうやら同一人物みたい」
「ほう、それで?」
「夢に出てきた人って、自分が何かしらの感情を持ってるからかなーって思って。どう思う?」
そしたら、リリィは唸ってまで考えてくれた。
「あ!あれじゃない?ルカがその人のこと、好きだから出てきたんじゃ!?」

ええええええええええええええええええええええええええええ!
まじでそれなの!?
「でー、夢に出てきた‘男の人’って誰?教えてよー!」
聞いちゃう?それ聞いちゃう??
「まーそれはね、ご想像にお任せしますっていうことで、ね!?」
「えーケチー、ルカのけちー!」
そこまで言われると少し凹むけど、ばれるよりましです!

次はクラスの級長、グミちゃん。
グミちゃんにもリリィと同じ質問をしたら、意外にもすぐ答えが出たみたい。
「なんか聞いたことがあるんだけど、夢に出てくる人って、夢を見る人に怨念かなんかがあるから存在をだすために出てくるんだって」
「あ、相手が!?」
ふと、がくぽの方を向いてしまった。グミちゃんは気づいてないようだ。良かった。
「でもソイツはルカちゃんの夢を独占してるんでしょ・・・!許せない!!!」
あ、グミちゃんに変なスイッチが入っちゃった。
とりあえずお礼を言って、その場を去った(と言っても、去れたのはその3分後たったけどね

最後はメイコ。怪力メイコさんです。
メイコには、「夢って何?」と、簡潔に聞いてみた。
「夢ってさ、願望なんじゃない?」
「え?願望って?」
「だから、見た夢のようなことしたいなー、とか、そういうのが寝てる間に見れるんじゃないかって事よ」
はぁ。ちょーっと、頭の中で整理すると・・・。

がくぽと腕組んだりしたいですってーーーー!

「へ、へぇ・・・。ありがとう、メイ、コォ・・・」
なんかもう全身の力が抜けて、ゆでだこみたい。
夢って、恐ろしいですね・・・。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夢の理由【ぽルカ・学園シリーズ】

前回の続きです。読んでない人のほうが多いですよね。
むしろ私の作品なんて読まないですよね。
だってこんな駄文、読みにくくてしょうがありませんもんね。

閲覧数:309

投稿日:2013/04/21 20:08:25

文字数:1,260文字

カテゴリ:小説

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