-side A
私から最も遠い場所に君は立つ 手を伸ばせば空しくなる距離
私から最も近い場所にそれは建つ 哀惜の帽子を飾ってほしい
鳥が地上へ帰る時に門は開くだろう
純白に染まった着物を纏い 私は逝く
やがて石の牢は光り輝く 君が歌えば空は割れていく
君の雫で育った大樹は 聳え立つ柱を我が物にし
人たちが目覚める頃 消えているだろうか 私の意志
昔からその塔は変わらずに構え立つ 手で触れればゆっくり波紋を描く
今もまだあの空は変わりながら人を断つ 哀愁の欠片なく加速する日々
子供が家に帰る時に夕日は落ちるだろう
薄紅に染まった頬を隠して 私は逝く
迷わぬようにと海は分かれる 君が笑えば人は救われる
万物の大樹の陰に寄らば 気付かずに まだ見ぬ世に連れられ
彼岸花が咲く頃にまた会えるだろうか 君の笑顔に
-side B
暗がりの脳内で何一つ見つけぬまま 手を握れば冷たい風が吹く
暗闇の奥底で輝きを失うは 哀切にまみれた二つの貴石
鐘が静かに震える時に太陽と月は降るだろう
幽明の地にて僕らは別離の言葉を交わす
君がいた証は燃えていく 君の欠片を人は集めていく
紫の珠を強く握れば 感情は全て雫に変わる
彼岸花が咲く度に また泣くんだろうな 君を思い出し
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