ねえ、感謝しているの
あの頃がなければ今のアタシじゃないでしょう

幼すぎた淡い思い出
当たり前は楽しくて、傷つくことは苦しくて
「久しぶり」と笑うけど どこか違う
他の言葉が浮かばなくて

別れを選んだアタシでも
寂しいと思ってしまう
だから苦手なの
大きな穴が空いて吸い込んでゆく

枯れてしまった素直な心 
幻に成れと願う


ねえ、名残惜しいわ
神様がそっと「振り向くな」と囁いた

静かな痛みから逃げたくて
新しい場所を求め、霞んだ空に飛び込んだ
やっと温度を分け合うことを知って
一人で泣くのをやめたの

たった一つの世界でしか 生きれないアタシなのに 「まだ帰れる」と
ぬるいお湯につかっていたくなかった

星の見えない小さな空に
幻に成れと願う


そろそろ祭りも終わるね 
「いつも」に戻る
なにも変わらない
来年もその次も
「久しぶり」と笑うだけ


ねえ、感謝しているの
あの頃がなければ
今のアタシじゃないでしょう

「あの頃」が続いているよね
捨てたものは多すぎて
躓きそうになるけど
これでいいと信じたい
今はただ
前を向いて生きていくの

空白のまま幕を閉じよう
満たされれば溢れ出して
愛しくなるから
音が消えて ほら 沈黙が下りる

今日という日は全部、全部
夏の幻にしよう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夏の幻

夏祭りで昔の知り合いなどに会って、無常が切なくなる……という感じです。

もしも使ってくださるという方がいれば、ご一報ください。
多少の改変はかまいません。
また、改変要請も承ります。

閲覧数:99

投稿日:2010/02/25 12:42:42

文字数:557文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました