生き方分からなくって

胸掻き毟って

更に痛くって

もうどうしたら良いか分かんない

腫れ物触るみたいに

苦笑いしないで

どうせ分かってんだ

僕一人だけ　駄目人間だ

繋がれたチューブが　邪魔臭くって

薬品の臭い　鼻にこびりついて

白い天井が　無言で僕を見てる

今日もぶちまけた常備薬に囲まれて



分かってるから 口にしないで

汚い 汚い 触らないで

潔癖症が 治んない

生きたいの 死にたいの

分かんない

劣等感に 首絞められて

苦しい 苦しい

傷口に指突っ込んだら

涙が出る程 愉しい 愉しい

この快楽に 溺れていたいの

生きられないのに 死ねないんだよ

本当の僕が埋もれていく

本当の君が埋もれていく

だって こうする以外 どうするの

やり方分かんない

罪悪感だらけ

今もどっかで蝕まれてる

あの子みたいに その子みたいに

何でも器用に 出来たらなぁ

劣等生は 劣等生

優等生は 優等生

ひっくり返らぬ盤上で

踊り狂うのさ僕等



ごめんなさい　ごめんなさい

誰に向かって謝ってるの⁇

カラッカラな喉に　水と常備薬を

あまりの苦さに　顔を顰めてたら

ママが「きっと良くなるから」って

困った顔で　笑ってた

やっぱり分かり合えない

僕らきっと孤独

口も利きたくないから 耳を塞いだ

無人の路地裏で　空き缶蹴っ飛ばした

カランカランて　虚しい音が響いた

飢えた黒猫の双眸　真っ直ぐに僕を見つめてた

そんでもって

呆れたように　見捨てたように

暗闇の中　去って行った




赤色混じりの吐瀉物

もう　涙も出なくなってた

泣き方忘れちゃった

きっと笑い方も



増える常備薬

絡まって解けないチューブ

熟れた果物みたいな傷口

滲む天井

薬品の臭いはもう　感じなくなっていた




増える常備薬

絡まって解けないチューブ

熟れた果物みたいな傷口

滲む天井

薬品の臭いはもう　感じなくなっていた