何も変わらず 時を刻む
針に成れたらどんなに楽だろう
煩わしい感情も 痛みも
何も感じなくなりたいのです

夏の始まりの 雨のように
僕を呼ぶ声は まだ消えない
傘の無い 僕はずっと独りで
君の記憶を 辿る旅に出る

気づいた頃には 全部
歪んでしまっていたんだ
温めてきた 想いさえも
冷たくなって 自分の醜さを
また思い知らされるんだよ

見えない振りを 繰り返してここへ来た
笑っちゃうくらい 何も無い世界なんだ
取返しなんてもう 付くはずないのに
恐いくらい 冷静な僕がいる

どれほどの夜を越えようと、明かそうとも
逸れた二人はまだ 大人になりきれずに
知らない場所へ 歩き始める
もう消えない 後悔に泣きながら

傍にいること そんな奇蹟に
二人は気付くこともなく ただ
お互いの鼓動を 傷つけては
当たり前のように 否定し続けてきた

音を立てて閉まるドア
息も出来ず 立ち尽くした
そしてまた夜がやって来て
窓の向こうの 不完全な空が
僕を呑み込もうとするんだ

繋いできた季節も 孤独に泣いた夜も
今ではもう全部無力なんだね
ともすれば 「出会わなければ良かった」と
思うことが怖いんだよ…

幸福も安息(やすらぎ)も 必要無い
移ろうことの無い 温もりが欲しかった
理解してたはずなのに すり抜ける感情(こころ)
降り出した雨は まだ止まないまま

今更
いくつもの夜を越えようと、明かそうとも
未だに幼い僕は どうせ君のことを
また愛してしまうんだろうなぁ
もう戻れない 後悔に泣きながら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

アンダーカヴァー

閲覧数:234

投稿日:2019/07/07 18:21:33

文字数:657文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました