2月14日、私は彼と駅の噴水の近くで待ち合わせをしていた。遅いなぁと思っているとすぐそこの横断歩道の向こうで彼が息を切らせながら信号を待っていた。私に気づいて手を振ってきたから、私も笑顔で振りかえした。
彼は待ちきれなくなったのか、青に変わる前の横断歩道を走って渡りだしていた。
そんなに急がなくてもいいのに、と心の中で笑っていると、そこに猛スピードで走っているトラックが横断歩道の近くまできていた。
「危ない!」 そう叫んだときには遅かった。
その後、すぐに病院に運ばれたけど彼は意識不明の重体だった。

私は医者たちが病室を出たあと、こらえきれずに泣いてしまった。
「ほら、今日バレンタインだから、チョコ作ったんだよ・・・?お願いだから食べてよ・・・!」
丁寧に包まれているチョコをベッドに置きながら言う。
彼の手を抱きしめ、
「目を開けてよ・・・」
と言いながら彼との約束を思い出した。
「七夕には一緒に願い事するって言ったじゃん・・・。海にも連れていってくれるんでしょ・・・?クリスマスにまたイルミネーション見る約束もしたじゃん・・・!」
「どうして・・・どうしてなの・・・」
大粒の涙をこぼしながらつぶやいた。

もう何時間泣いているんだろう。何も考えたくなかった。ただ独り言のように、彼に話しかけていた。
「何でもいいから返事してよ・・・」
返事があるわけない、と分かっていても話しかける。
また一粒涙をこぼした時、後ろから涙を拭かれた。
誰か分からずに振り向くと意識不明のはずの彼がいた。
「ごめんな・・・心配かけて・・・」
本当に申し訳なさそうに彼は言った。
話すことができた、その喜びから抱きつこうとしたその時
「もう二度と会えなくなる・・・。だから俺のことは忘れてくれ」
彼は俯きながら言った。
「嘘・・・だよね?」
お願いだから嘘であってほしい。けど、彼からは、
「いや・・・本当なんだ・・・」
と残酷すぎる答えが返ってきた。
「もうそんなに時間もないんだ・・・。だからせめて最後に自分勝手だけど笑顔が見たくてきたんだ」
彼は辛そうに続けている。
その話を聞いて、2つの思いが心の中にできた。彼を笑顔で見送りたいという思いと、離れたくないという思い。この2つの思いが頭の中を駆け巡っていた。
「やっぱり笑顔は無理だよな・・・。もともと俺が急ぎすぎてたのが悪いんだしな。悲しい思いをさせて本当にごめん・・・」
彼は今にも泣きそうな笑顔で言っていた。

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ミクの小説part1

短編のつもりなのに、2ページに及んでしまいました・・・。
よくありがちな内容に仕上がってしまい、どうにかできなかったのか、と思っています・・・orz

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投稿日:2011/03/28 01:50:17

文字数:1,088文字

カテゴリ:小説

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