#56「本音」
メイコさんが宮中に戻り、この場には僕とリンちゃん、ルカさんの三人になった
リンちゃんは泣いていた
両目からあふれ出る涙を袖で拭いては、新たな涙が頬を濡らす
「リン……いい加減に泣きやみなさい…今日が永遠の別れじゃないのよ」
ルカさんが厳しい一言をリンちゃんに言い放つ
「ルカさん…今は…」
僕が間に入ってルカをなだめようとした
が、その時、僕の服の端を引っ張られた
引っ張られた方を見ると、リンが僕の服をつかんでいる
「うん…ルカさん…ごめんなさい………」
リンが必死に涙をこらえながら、ルカを見た
この必死に我慢している顔を見て、厳しい言葉を言える人がいるだろうか…
「これはリンにとって、新しい暮らしの始まりなのよ。もっと嬉しそうにしなきゃ」
「…うん」
さすがのルカさんも、さっきほど言葉に棘がない
「じゃ、私も帰るわ。またね、リン」
突然、ルカが背を向けて歩き出した
「ま、待って!ルカさん!」
リンが思わずひきとめる
「何?………私はこういうのは苦手なのよ。」
ルカさんはこちらを振り向かずにそう言った
「じゃ、そのままでいいから…………あのね、ルカさん…私、ルカさんに色々教わったよね?」
「ええ…だいたいのことは教えたつもりよ…」
僕の見た過去の出来事から2~3年しかたっていないことから、リンちゃんの努力は並大抵じゃないことが予測できた
「私…嬉しかったよ…」
「そう。それはよかったわね」
ルカが素っ気なく返事した
「嬉しかった…ルカさんと一緒にいられて…」
リンちゃんのその一言で場の空気が一瞬止まったような気がした
ルカさんは僕らに背を向けたまま、黙っている
「本当は私…寂しかった……宮中を追い出されて…メイコさんともたまにしか会えず…1人で……」
それはルカが人間世界に出て行っていた間のことを指していた
「でも…ルカさんが帰ってきてくれた…ルカさんもボロボロだったけど……ルカさんが居てくれたおかげで私も必要とされているって実感できた……」
いつも明るく振舞っているリンだが…宮中を追い出された時のショックは、やはり大きかったらしい…
「……あの時…ルカさんを私が助けたんじゃない…ルカさんが私を助けてくれたんだよ…」
リンの声が震えている
でも、また泣いてしまわないように、両手を握って我慢しているようだった
「ルカさん……いままで…ありがとう。私、必ず戻ってくるから」
リンが自分の決意をルカに伝える
「ふん…何言ってるの?」
今まで黙っていたルカさんが鼻で笑った
そして、こちらに振り向いてこう言った
「当たり前でしょ?【家族】なんだから。」
彼女は優しく微笑んでいた
コメント3
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ご意見・ご感想
イズミ草
ご意見・ご感想
ルカさん、涙もろいんだな…www
そこがまた可愛いというか…www
とうとう、お別れですね!!
これでとうとうレン君t(黙れ。
2012/08/27 11:52:50
しるる
ルカさんが無理している感が見てて、たのしかったりしますw
レン君登場まで、あと少し!
2012/08/27 19:52:33
Turndog~ターンドッグ~
ご意見・ご感想
ルカさん!あったかいよ!
カイト地味にすごいよ!地味に!(何故二回言う
そしてもちろんリンちゃんは最高((((
私の方が末期度は強いぞ!勉強中にいきなり『アヒャヒャヒャ(゜∀゜)ヒャヒャヒャ』とか笑いだしますから!(病院行けよ
2012/08/26 21:51:01
しるる
そうです
地味に!ですw
ほとんど無意識でしょうから
あ、それは……末期というか…な?む?←
2012/08/27 10:22:11
june
ご意見・ご感想
待ってましたよ!
しるるさんの小説!!
頑張ってください!w
この小説内でルカさんの心境はどんどん明るくなっていっているように感じます。
一番カッコイイ登場人物という印象が強くなってきましたw
リンちゃんは強くてかわいい感じでww
2012/08/26 20:49:34
しるる
おおぉ!まっててくれる人がいる!
これは嬉しいことですよね?(>_<)
ルカさんの変化は狙いですww
リンちゃんはどうしても、かわいくなる!w
2012/08/27 10:19:39