「焼け落ちた楽園には
 今はもう置いてけぼりにした歌声愛しく響くだけ」

A.
消えてしまった楽園の門
残像ばかりが目に焼きついてもう前に進めない
手を伸ばすたびに崩れていくのは何故
そう私は何も変わらなかった
賢くなんてなれないまま
今だって一人で立ち尽くすだけ
門の内側には腐敗した白の鳥籠

B.
何も知らずに生きていた夢みたいな日々に
亀裂を入れたのは私じゃないの
手にした罪の果実
約束破って触れたそれは
狡猾な蛇に唆されたから
変わりたかったそれだけ
生ぬるい楽園に浸かりすぎたの
私はもう一人じゃ飛べない

S.
楽園に咲く罪の色の花びらは
自殺に向かって舞い落ちる
知恵と感情を得たから
白い鳥籠を飛び出してみたけれど
墜ちていくのは視界で自分の立ち位置が判わからない
これから何処に行こうかしら?
何処にだっていけたはず、なのに
「楽園から離れられない」


A.
楽園の中央に守られた
白の泉に浸かった壊れかけの創世の鐘
鳥籠の破片が飛び散ってそして
私は崩壊の鐘の音を聞く
鳥籠に縛られていた
あの頃と何も変わらず立って
門の外側には見知らぬ広い世界

B.
私が望んだのはこんな事じゃなかった
鳥籠が壊れたのは私のせいじゃないの
目にした青空
何故か懐かしく感じて
触れた鳥籠は内から壊れた
近くで見たかっただけ
どうしようもなく知りたがりだったの
私はもう誰でもない

S.
楽園の中で囁く蛇の誘惑
手渡された果実はどうしようもなく美しく
一口だけと自分を騙した
本物の感情と反比例して
朽ちていくのは周りの楽園の景色と鐘の音
貴方の忠告は覚えていた
知恵の果実に手を出したらどうなるか、
「楽園は崩壊してしまう」と。

C.
飛び出していく勇気が足りなかったわけじゃない
それでも何故か足が動かないのは
この楽園から出る事が許されていない足だから
痛む足に眩暈がしてもう時がないと知らされる

S.
楽園に咲く罪の色の花びらは
自殺に向かって舞い落ちる
知恵と感情を得たから
白い鳥籠を飛び出してみたけれど
墜ちていくのは視界で自分の立ち位置が判わからない
これから何処に行こうかしら?
何処にだっていけたはず、なのに
「楽園から離れられない」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

鳥籠楽園

鳥籠で育った少女、無垢なままに誘惑に乗った、鳥籠は壊れた、楽園は崩壊する、楽園の外に出れないまま少女は、歌うことも忘れてしまって朽ちた楽園に一人佇む。

イヴイメージですが何分初めて書いたものなので至らない点が多々あると思われます。ご感想など参考にさせていただくので、是非お願いします。

閲覧数:97

投稿日:2009/05/23 18:09:17

文字数:939文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました