蛇苺
ピアプロID: une_fraise_du_serpent
KAITO好きな、から脚フェチな、に傾きつつある小説書きです。
どうも腐方面に転びがちですが、元気な女の子たちも大好きです。
■ 連載間空き気味ですみません;
久しぶりに散文らしき何かを書いてみたら、見事に迷子。
あー・・・・るぇ??
妄想を言語化して垂れ流しブログ → http://hebi-ichigot.jugem.jp/
KAITOとかKAITOとか日々あったこととか、
あとKAITOとかについて、よくしゃべってます。
だいたい話題は、一日一KAITO。
さすがに時々外れますけど。
ぴくしヴさんでは、こっちに載せられないような
カイレン書いてます。
全年齢対象は、こっちと被ってます。
オトナ専用パスをお持ちで、アレなの大丈夫な方はどうぞ。
名前⇒ 蛇苺@ぴくのヴぇ です。
名前和訳の件について。
une_fraise_du_serpent → 蛇苺
IDから変えるの、うっかり忘れて放置だったんですけど、
自分でも覚えられないから、こっちに変更。
すみません、面倒で。
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最近の投稿作品 (12)
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ひまわり畑の、教会の、裏の
小高い丘のその上に
白い教会がひとつ、ある。
小高い丘はなだらかで
夏には黄色い、ひまわりが咲く。
「ひまわり畑の、教会の、裏の」
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「はつ恋の色 -下- 」 【がくリン】
「はつ恋の色 -下- 」 【がくリン】
唄と三味線の稽古が終わり、ありがとうございました、と四人は一様に頭を下げる。
「はい、お疲れ様でした」
いもうとたちの礼を受け、ルカはにっこりと笑う。リンはこの姉が、大好きだった。弟のレンと共に、地方巡りの旅劇団から甘栗屋に引き取られ、花街のことなど何もわからずにいた自分に、やさしく、時には厳しく何でも分け隔てなく教えてくれた。もちろんルカは常時座敷に引っ張り凧で、他の姉たちに比べたら一緒にいる時間は短かったが、リンにとっては憧れの姐妓だった。
だから彼の人を目の前にして、その瞬間恋に堕ちてしまったのだけれど、それと同時に仕方ないか、とも思っている。よく芝居や物語であるように、張り合おうという気すら起こらない。リンにとってはふたりとも、揃って雲の上の人なのだ。
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「はつ恋の色 -上- 」 【がくリン】
「はつ恋の色 -上- 」【がくリン】
秋風が、木の葉を一枚舞い上げる。黄色に染まった葉は、抜けるように青い空の手前で、くるりと縁を描いた。肘を付いた窓辺よりそれを見上げ、同様に、リンは頭のリボンを指先に絡める。既に風は、いくらか冷たい。
「リーンー、行くわよー」
姉のネルの声がし、はぁいと返す。三味線の入った袋を掴み、稽古包みを抱え階段を降り、いってまいります、と番頭と帳簿台の女将に頭を下げる。
「はい、いってらっしゃい」
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「月二降ル歌」 【刹月華自己解釈小説】 -参ノ唄-
「月二降ル歌」 【刹月華自己解釈小説】
-参ノ唄-
以下、ご注意事項
・SCL projectさまの名曲「刹月華」の自己解釈小説です。
本家様とは無関係です。
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午前5時の兄弟模様
海が見たい。
そうレンが云ったから、ふたりでバイクを走らせて家を出た。
午前2時半。
「――なに?」
タンデムシートに乗るレンの声は、風とともに後ろに流れてしまい聞こえなかった。聞き返す兄の耳元に口を寄せ、レンがエンジン音に負けじと声を張り上げる。
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夕暮れは近くて遠く 【“どこかにいる誰か”イメージ文】
じゃあ迎えに行くから、とメールが着てから、もうどれくらい経っただろう。座る階段の背後から射す夕陽が、足元の影を長く伸ばす。8段、9段。確かメールが来たときは、6段目の半分くらいだったはずだ。
伸ばした脚を、抱え直す。兄が来る気配はまだ、ない。
(・・・あ、ループした)
ヘッドフォンから流れる曲が、朝聴いたものに戻った。レンはため息をつく。
そういえば前にも、こんな風にカイトに待たされたことがあった。わざわざ外で待ち合わせることなどそう多くもないが、何かあるときは大抵兄が待っていてくれるので、待たされたときの記憶は残っている。あれも確か、夏の日だった。
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Siesta -或いは蝉時雨と、透かし見えたその先の向こう-
Siesta -或いは蝉時雨と、透かし見たその先の向こう-
夏の陽は、庭の緑を強く濃くきらめかせている。屋形の外から溢れ、流れ込んでくる蝉時雨は夏らしさを盛大に盛り上げている。が、同時に暑さも盛り上げている。
庭に面した廊下に足を踏み入れたところで、岳斗はわずかに眉を寄せた。裸足の下の、板の間まで温(ぬる)んでいる。熱暑が、じわじわと屋形にまで染み込んでいるようだった。
今日は主の奏でる音も、聴こえてこない。こう暑くては、レンも何もする気が起きていないのかもしれない。続く猛暑日に、主は少々参っているようだ。今朝も、いつもにも増してぼんやりとしていた。
ただ日が落ちるのを待っているのも、非生産的である。岳斗は井戸から、冷たい水を汲み上げた。主の口に入れるにも、温くなってしまった汲み置きの水では新鮮さがない。井戸水を桶に移し変え、ついでにひしゃくから直接水を飲んだ。この炎天下の下では、わずかな涼も安らぎとなる。
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「月二降ル歌」 【刹月華自己解釈小説】 -弐ノ唄-
「月二降ル歌」 【刹月華自己解釈小説】
-弐ノ唄-
以下、ご注意事項
・SCL projectさまの名曲「刹月華」の自己解釈小説です。
本家様とは無関係です。
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「海と花火と衿元と (下)」
「海と花火と衿元と (下)」
「ねぇねぇ見て、レインボーブリッジ!」
窓の外を指し、リンがはしゃぐ。きれいにライトアップされたレインボーブリッジはいつも見る位置と角度が違うせいか、まるで別物に見える。
「下から見るとか超貴重じゃない? やっばいテンション上がる!」
窓を開け、ネルが身を乗り出す。落っこちないでよ、とその背中に結ばれた明るいピンクの文庫帯を、ミクが掴む。ようやく落ち着いた卓で、唐揚げをつまみながらふとレンが振り返ると、さっきまで隣にいたカイトがいない。慌てて見回すと、下駄を脱いだ向こうの船べりで紺地の浴衣が煙草を吸っているのが見えた。
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「海と花火と衿元と (上)」
「海と花火と衿元と (上)」
「レーンー。開ーけーてーっ!」
寮室の扉の向こう側で、姉が声を張り上げている。訝しげにレンが扉を引くと、大量の雑誌とともにリンが雪崩れ込んできた。
「うわっ、なんだよこの量は!」
「見てないで手伝っ・・・あーっ!」
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「月二降ル歌」【刹月華自己解釈小説】 -壱ノ唄- (下)
こちらは
「月ニ降ル歌」-壱ノ唄-
の、続きです。
ちょっとだけ長すぎた。惜しかった。
ご注意事項などは、前項をご覧戴ければ幸いです。
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「月二降ル歌」【刹月華自己解釈小説】 -壱ノ唄- (上)
「月二降ル歌」
-壱ノ唄-
以下、ご注意事項
・SCL projectさまの名曲「刹月華」の自己解釈小説です。
・【腐】注意 今回はそうでもないです。